ヤマハ、インドの公立初等学校でリコーダーを使った日本の音楽教育を開始
ヤマハは、インド・デリー教育委員会と連携し、4月よりデリーの公立初等学校10校の第5学年を対象に、リコーダーを使った日本型器楽教育を導入した。
インドでは、2017年よりリコーダーやキーボードのプログラムを私立初等学校の課外活動として展開してきたが、今回、初めて公立初等学校の正規授業内で実施する。
同社は、リコーダーの技術的な指導だけでなく、グループワークやディスカッションなどを通じ相互理解の場を授業に取り入れたプログラムを提供。また、授業開始に先立ち、全人的な教育の指導法に注目した音楽科教員研修を実施している。今後は、デリーでの導入校の拡大を目指していくとのこと。
なお、インドでの「初等教育への日本型器楽教育導入事業」は、文部科学省による「令和4年度第2回EDU-Portニッポン応援プロジェクト」の1つに選ばれている。
在インド日本国大使館 一等書記官 米原泰裕氏コメント
インドの街を歩いていると、喧噪とともにどこからともなく音楽が流れてきます。ボリウッド映画では、俳優が楽しげな踊りを踊る場面があります。インドの人々にとって音楽はとても身近なものであり、生活の一部になっていると感じます。そんなインドの子どもたちが、見慣れぬリコーダーを手に取り、吹き、演奏し、音楽を作り出したときの感動はいかばかりでしょうか。それを支えるこの取組が成功することを心よりお祈りします。