2022年のオンラインライブ市場は対前年比9.1%減の466億円に縮小〜ぴあ総研公表
ぴあ総研が5月26日、2020年より実施している「国内オンラインライブ市場に関する調査」に基づき、市場規模推計値を公表した。本調査は、約1万人を対象とした「国内オンラインライブ市場に関する調査」、並びにぴあ総研が毎年実施している「ライブ・エンタテインメント市場調査」から、チケット制の有料オンラインライブのチケット売上額の総額(国内)を市場規模として推計したもの。
コロナ禍によってリアルライブの開催が制限される中で、チケット制の有料オンラインライブ市場(音楽コンサートやステージでのパフォーマンスイベントを有料チケットの販売によりインターネット経由で提供するサービス)は2020年に急成長を遂げたが、リアルライブの再開後、オンラインライブ市場の成長は鈍化。コロナ禍3年目となった2022年のチケット制の有料オンラインライブの国内市場規模は、466億円(対前年増減率9.1%減)と推計される。
全国の15歳~69歳の男女10,000人を対象に、チケット制有料オンラインライブへの参加有無について聞いたところ、2022年の参加率は13.3%と、前年を3.1ポイント下回る結果となった。
チケット制有料オンラインライブに年間で支払ったチケット代(参加者平均)は、年々上昇傾向にあり、2022年は音楽ジャンルで7,769円、ステージジャンルで10,047円となった。
オンラインライブは、リアルライブの代替としてではなく、ライブ・エンタテインメントの楽しみ方の一形態として定着していることがうかがえる。