JASRAC、6/1付の契約で委託者数が2万名超え

日本音楽著作権協会（JASRAC）は、委託者数が6月1日付の契約で2万名を超えたと発表した。JASRACは、1939年の設立以降、主に日本国内の音楽クリエイターや音楽出版社との間で音楽著作権に関する管理委託契約を結んできた。

6月12日、6月1日付で契約した委託者を代表して、作編曲家・ピアノ奏者の近藤悠介氏（29）を東京・渋谷区のJASRACに迎えた。近藤氏は、主にアンサンブル、吹奏楽、合唱曲の作編曲やソリストの伴奏者として活躍している。

弦哲也会長は「JASRACに多くの作家が集まることで、より音楽の発展につながる。近藤さんをはじめ、若い作家の皆さんに期待したい」とコメントしたうえで、JASRAC委託者の証しである信託証書を近藤氏に手渡した。

JASRACは2万を超える委託者と契約しているが、その数は海外の音楽著作権管理団体ASCAP（米国）：約90万、SACEM（フランス）：約20万と比べて決して多くはないため、2020年に管理委託契約時の申込金を無料としたほか、2023年からオンラインでの申し込みにも対応するなど、クリエイターや音楽出版社がよりJASRACを活用しやすい環境を整備する取り組みを進めている。

近藤悠介氏コメント

これからの吹奏楽、音楽の発展に向けて創作活動に力を注いでいきたいと考え、今回、JASRAC と管理委託契約を結びました。これを機により精進を重ね、海外にもチャレンジしていきたいと考えています。JASRACには、私たち音楽クリエイターの力強いサポートをいただけるとうれしいです。