カルチュア・エンタテインメント、映像制作会社ブリッジヘッドを子会社化 制作プロダクション2社体制で映像事業を強化
映画、音楽、出版など幅広いエンタテインメントを手掛けるカルチュア・エンタテインメント(CE)は6月28日、『ナラタージュ』や『浅田家!』など数々の映画作品を手掛けてきた映像制作会社であるブリッジヘッドの全株式を取得し、子会社化したことを発表した。
CEは、映画やドラマなど映像作品の企画・製作等を展開する映像事業をグループの中核ビジネスの1つと位置付け推進している。近年においては共同製作幹事を務め、子会社のC&Iエンタテインメントが企画・制作した『ドライブ・マイ・カー』が第94回アカデミー賞 国際長編映画賞や、第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞を含む4部門で賞を獲得するなど国際的な評価を受ける作品を生み出した。また、CEグループの徳間書店から出版された同名原作を映像化した『美しい彼』シリーズもヒットし、着実に映像製作会社としての地位を築いている。更に、企画・製作に留まらず、宣伝・配給に至るまで領域を広げている。
ブリッジヘッドは、アスミック・エース出身の映画プロデューサー小川真司氏が2012年に立ち上げた映像制作プロダクションで、松本潤、有村架純主演で島本理生氏のベストセラー恋愛小説を映画化しヒットした『ナラタージュ』(2017年公開作品・行定勲監督)や、写真家・浅田政志氏の半生と彼を支える家族を描いた二宮和也主演の『浅田家!』(2020年公開作品・中野量太監督)など数々の話題作品をこれまでに企画・制作している。
ブリッジヘッドは、引き続き小川真司氏が代表を務め、新たな映像作品作りに励むとともに、プロデューサーの採用等も積極的に行うことで事業拡大を図っていく。
CEグループにおいては、C&Iエンタテインメントとブリッジヘッドの“制作プロダクション2社体制”が整うことで、今以上に高い制作能力を持つことになり、今後はTCP(TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM:2015年よりスタートした映像企画とクリエイターの発掘プログラム)作品など自社幹事作品の制作についてもグループ連携を強化する。更に、メディアミックス展開において映像化は不可欠な要素であることから、映像制作力の強化はCEグループが産み出すIPの価値向上にも寄与すると期待しているとのこと。