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JASRAC、楽曲情報管理システム「KENDRIX」をアップデート イラストレーター中村佑介によるキービジュアルも公開

ビジネス 音楽業界

illustration / YUSUKE NAKAMURA

日本音楽著作権協会(JASRAC)は7月18日、ブロックチェーン技術を活用した存在証明機能とeKYC機能を備える楽曲情報管理システム「KENDRIX」のアップデートを行い、これに合わせてイラストレーターの中村佑介が描き下ろしたキービジュアルを公開した。

今回のアップデートでは、KENDRIXに楽曲情報を登録したユーザー(オーナー)は、自身が登録した楽曲情報を他のユーザーとシェアできるプロジェクト機能(ID招待機能)が追加。オーナーが登録した楽曲情報に共同著作者や実演家を招待することで、招待されたユーザーもオーナーが登録した楽曲情報を参照できる。また、招待されたユーザーも楽曲情報に音源を追加登録(バージョン追加)でき、オーナーがKENDRIXからJASRACに作品届を提出した際には、招待されたユーザーもオーナーが提出した作品届を閲覧して届出内容を確認することができる。

この招待されるユーザーもKENDRIXにアカウント登録している必要があり、オーナーは招待したいユーザーからKENDRIXの「名義ID」を取得し、シェアしたい楽曲情報ページに入力すると招待が送信され、招待されたユーザーが受け取った招待を承認すると、楽曲情報がシェアされる。なお、次期アップデートでは、招待したいユーザーがアカウント登録していない状態でも、メールアドレスで他のユーザーに招待を送信できる機能を追加予定とのこと。

さらに、KENDRIXに登録した楽曲情報を削除できるようになった。これは物理削除ではなく論理削除となり、ユーザー側からはアクセス不可となる。ただし、音源(バージョン)単位での削除はできず、楽曲情報単位での削除となるため、複数の音源が登録された楽曲情報を削除した場合、全ての音源が削除される。また、自身が登録した楽曲情報のみ削除でき、自身がオーナーではない楽曲情報や、JASRACに作品届が提出されている楽曲情報は削除できない。

中村佑介コメント

インターネットは自由で便利だからこそ、発信側としては損失や不安な面も多くあります。だからといって権利を第三者に任せることも不透明に感じて動けなくなる。「だったらブロックチェーン技術で作家自ら作品の権利を守ってもらい、安心して広大な世界へ音楽を発信してもらおう!」そんなKENDRIXさんのビジョンに共感して絵を描かせて頂きました。こういうのがないイラストレーターの世界からは眩しい限りです。