ビデオリサーチ、TVerやYouTubeなど動画配信に視聴率の測定領域を拡張 24年4月に関東地区にてβ版を試行

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視聴率調査の領域拡張

ビデオリサーチは7月19日、コネクテッドTV(CTV)やPC・モバイル端末での動画配信プラットフォームの利用実態を把握すべく、視聴率測定領域を拡張する取り組みを開始した。今回の取り組みにより、テレビ視聴率に加え、自宅内におけるTVerやYouTubeなど動画配信プラットフォームの利用実態の把握が可能となる。動画視聴測定データは、2024年4月に関東地区にてβ版(関東地区2,700世帯の半数程度のサンプル数での調査データを想定(対象サンプルは偏りを防ぐためランダム抽出)の提供を開始し、2025年10月から全国32地区で正式にサービス化する予定だ。

昨今、動画配信プラットフォームをテレビや個人所有のデバイスでも気軽に楽しめるようになり、生活者のメディア視聴環境は多様化している。一方で、真のメディア価値を示すために、視聴者がどのように動画配信プラットフォームで番組や動画を視聴しているかを把握することが急務とされている。

この度、真のメディア価値の測定実現に向け、新たにコネクテッドTVやPC・モバイル端末でのTVer、Amazon Prime Video、YouTube、Netflixをはじめとする動画配信プラットフォームの自宅内における利用実態の把握に向けた取り組みを開始する。同社がこれまで行ってきたテレビ視聴率調査の対象である世帯/個人の10,700世帯、約25,000サンプルのデータを活用することで、全国32地区の自宅内における生活者の放送視聴と動画視聴を同条件で分析することが可能となる。メディア毎の視聴傾向や、それぞれの視聴実態やその使い分けなど、視聴者の視聴行動や特徴を明らかにすることができる。

同社は、普及が拡大するコネクテッドTVを含む、自宅内のテレビ視聴と様々なデバイスを通じた動画視聴の可視化を進め、テレビとデジタルの統合指標確立に向けた研究開発に取り組んでいく。

測定方法については、同社のテレビ視聴率調査対象世帯に対し、従来の視聴率測定機に加え、動画測定用のセンサーを新たに設置することでコネクテッドTVやPC・モバイル端末別での動画視聴を測定するとのこと。

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