CISAC(著作権協会国際連合)ら11団体、AIの拡散に対するオープンレターを発表
CISAC(著作権協会国際連合)をはじめとする国際的な文化・クリエイティブコミュニティの11団体は7月20日、連名で「AIの拡散に対し世界の創作者と実演家はクリエイティブライツを求める」と題したオープンレターを発表した。この詳細は、CISACのウェブサイトで公開されている。
オープンレターの中で署名団体は、AIの精度を高める「研究」の過程で、学習用としてさまざまな作品や実演が認知すらされず取り込まれていることや、AIによって生成されたものが、人間の手によって生み出されたものと偽られることについて、社会的な不安が広がっていることを指摘している。同時に、創作者と実演家の利益を確保しながらAIを適切に利用していくためには、文化産業などの関係者と国際的な創作者コミュニティが政策協議の場へ参画することが必須であるとしている。
CISACは、世界中の音楽、映像、演劇、文芸および視覚芸術の著作権管理団体によって構成。2023年7月現在、116ヵ国・地域の225団体が加盟している。
署名団体(アルファベット順)
- AEPO-ARTIS(欧州実演家団体協議会)
- ALCAM(南米作詞作曲家連盟)
- AMA(アフリカン・ミュージック・アカデミー)
- APMA(アジア・太平洋音楽創作者連盟)
- CIAGP(国際視覚芸術著作者評議会)
- CIAM(国際音楽創作者評議会)
- CISAC(著作権協会国際連合)
- ECSA(欧州作詞作曲家連盟)
- IMPF(Independent Music Publishers International Forum)
- MCNA(北米音楽創作者連盟)
- SCAPR(実演家権利管理団体協議会)