ストリームメディアコーポレーション、23年1月~6月期は黒字浮上 東方神起のツアー等オフラインコンサートを積極的に開催
ストリームメディアコーポレーションは8月2日、2023年12月期第2四半期の連結業績(2023年1月1日~2023年6月30日)を発表した。
エンターテインメント事業では、東方神起が2月より開始したコンサートツアーは全国のアリーナ会場のみならず、京セラドーム大阪と東京ドームにて追加公演も行い計20公演を実施した。キャッシュカウであるコンサート事業は、当第2四半期連結累計期間において、計56公演のオフランコンサートを実施し約75万人を動員した。
ライツ&メディア事業では、当第2四半期連結累計期間において、KPIに掲げているK-POPプレミアムコンテンツ放送は、Red Velvet約3年半振りとなるコンサート「Red Velvet 4th Concert:R to V」のTV独占生放送を含め、計6作品を放送した。第3四半期では既に3作品のK-POPプレミアムコンテンツ放送を予定し、ドラマファン層のみならず音楽ファン層へも新規加入促進を図っていく。また、KNTVの配信サービスKNTV+を、サービスの質は維持しつつも運用に係るコストを大幅に見直し第3四半期にリニューアルを実施、利便性向上による新規加入並びに解約防止に引き続き努めていく。ライツ事業では、韓国コンテンツの人気沸騰に伴い保有するアーカイブ作品の販売が好調であり、業績に寄与した。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は48億6,400万円(前年同期比57.2%増)、営業利益は2億7,600万円(前年同期は1億4,700万円の営業損失)、経常利益は2億8,300万円(前年同期は1億3,400万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億4,400万円(前年同期は0百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。
なお、SMEJを吸収合併したことに伴い2020年7月31日付で東京証券取引所より指定された「合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間入り銘柄」は、新規上場審査基準に適合しているかの審査を経て、6月15日付で猶予期間入り銘柄から解除されることになった。同社は「今後も引き続き、全社一丸となり企業価値向上に努めてまいります」と伝えている。
エンターテインメント事業の売上高は34億500万円(前年同期比166.2%増)、セグメント利益は3億6,300万円(前年同期は1,200万円のセグメント損失)となった。コンサート事業では、大型コンサートの実施含め27公演実施し43万人を動員した。音楽事業では、5月26日にYESUNG(SUPER JUNIOR)が日本ミニアルバム「君という桜の花びらが僕の心に舞い降りた。」、6月28日には東方神起がNewシングル「Lime&Lemon」をリリースし、オリコン週間ランキング2位を獲得した。音楽以外の活動は、NCT127に所属する日本人メンバー YUTAが4月14日より放送開始したテレビ東京系ドラマ25「クールドジ男子」にて主演を務めた。本ドラマのエンディングテーマにはNCT127「Sunny Road」が採用されている。7月27日からは「NCT Tokyo(仮)」のメンバーを決定するデビューサバイバル番組「NCT Universe:LASTART」が日本テレビやHuluでの放送および配信を予定している。本番組は海外番組販売も行い、アーティストラインナップの増加に伴う収益拡大を図っていく。
ライツ&メディア事業の売上高は14億5,800万円(前年同期比19.4%減)、セグメント利益は2億7,100万円(前年同期比85.5%増)となった。なお、前年同期においてはBeyond Live Corporationが子会社であったことから、当第2四半期連結累計期間における売上高は減少している。ライツ事業では版権獲得競争の激化が続き、昨年同期比における版権獲得数は減少傾向となった。加えて為替による価格高騰も生じており、引き続き今後のコンテンツ獲得に影響が出ることが予想される。メディア事業は、日本で高い人気を誇る俳優チャン・グンソクが約5年振りに主演を務めたドラマ「餌<ミッキ>(原題)」を6月に日本初放送を行った他、BTS等K-POP番組の特集を組むなど保有するアーカイブ作品を有効的に活用することで新規加入促進を図った。結果、6月単月においては通常月に比べ加入及び解約件数は共に好調に推移した。
その他事業では、売上高は0百万円(前年同期比92.7%減)、セグメント損失は1,800万円(前年同期は1,900万円のセグメント損失)となった。
2023年12月期の連結業績予想は、2月14日公表のものを据え置いた。