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バンナムHD、23年4月~6月期は経常利益36.2%減

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バンダイナムコグループ

バンダイナムコホールディングスは8月8日、2024年3月期第1四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。

当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高2,248億1,200万円(前年同期比4.0%増)、営業利益279億8,900万円(同37.0%減)、経常利益327億3,300万円(同36.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益217億8,600万円(同41.1%減)となった。

デジタル事業は、家庭用ゲームのワールドワイド向け大型タイトルの発売を第2四半期連結会計期間以降に予定していることや、前年同期と比較しリピートタイトルの販売数が落ち着く等タイトル編成とプロダクトミックスの変化が業績に影響した。ネットワークコンテンツにおいては、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力タイトルがユーザーに向けた継続的な施策により安定的に推移した。同事業においては、ワールドワイドで競争が激化するマーケット環境を踏まえ、クオリティを重視したタイトルの開発とロングライフ化に向けたファンとつながり続けるマーケティング施策を推進する。この結果、デジタル事業における売上高は680億4,000万円(前年同期比24.1%減)、セグメント利益は26億6,100万円(前年同期比91.0%減)となった。

トイホビー事業は、原材料価格や燃料価格上昇の影響を受けたものの、好調カテゴリーやグローバル展開の拡大、生産体制の強化等をはかったことにより引き続き好調に推移した。具体的には、「ガンダムシリーズ」のプラモデルやコレクターズフィギュア、キャラクターくじ等のハイターゲット層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインナップの強化等により好調に推移した。また、「ONE PIECE」のトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ等が商品ラインナップや顧客とのタッチポイントの強化等により業績に貢献した。この結果、トイホビー事業における売上高は1203億7,200万円(前年同期比26.9%増)、セグメント利益は236億2,900万円(前年同期比64.5%増)となった。

IPプロデュース事業は、IP創出強化を目的に映像事業の拠点統合を行い、映像製作におけるノウハウや人材の交流強化をはかった。事業面では、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の公開が新規ファンを獲得し、グループの商品・サービス販売の好調につながった。また、「ガンダムシリーズ」や「ラブライブ!シリーズ」「転生したらスライムだった件」「ブルーロック」等のライセンスビジネスや映像配信が好調に推移した。この結果、IPプロデュース事業における売上高は149億9,200万円(前年同期比4.4%減)、セグメント利益は10億5,800万円(前年同期比2.5%減)となった。

アミューズメント事業は、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で102.6%となった。また、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携したバンダイナムコならではの施設展開が好調に推移した。業務用ゲームにおいては、新製品「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト」の販売が好調に推移した。また、燃料価格の上昇等の外部環境の変化も踏まえ、引き続き効率化に取り組んだ。この結果、アミューズメント事業における売上高は282億4,000万円(前年同期比22.7%増)、セグメント利益は31億5,700万円(前年同期比49.4%増)となった。

その他事業は、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。その他事業における売上高は80億9,800万円(前年同期比15.2%増)、セグメント利益は4億8,100万円(前年同期比267.6%増)となった。

2024年3月期通期予想は、5月10日公表のものを据え置いた。