2023年上半期音楽ポップス興行規模はすとぷりがトップ、SixTONES/ワンオクが続く〜ぴあ総研公表
ぴあ総研では、2023年上半期(1~6月)に開催された音楽ポップス公演の興行規模ランキングを公表した。2023年上半期の1位は動画投稿サイト等で活躍している6人組エンタメユニットすとぷりで60.9万人、2位はSixTONESで59.5万人、3位はONE OK ROCKで51.6万人となった。
※コンサート開催会場の規模から割り出した「興行規模」は、実際の「動員数」と一致するものではないが、アーティストの動員力を測る指標となる。
1位のすとぷりは、全11会場44公演の全国アリーナツアーを開催。2019年以来、3年5か月ぶりとなるアリーナツアーは、すとぷり史上最大の規模となる。2位のSixTONESは、全6会場26公演のアリーナツアー、及び大阪と東京で自身初のドーム公演を開催した。3位のONE OK ROCKは、約5年ぶりとなる国内ドームツアーを開催。6大ドームを会場に全11公演を行った。
また、コロナ禍で激減していた海外アーティストの来日公演も活発に開催された。2022年の年間興行規模ランキングTOP30には2組(SEVENTEEN、NCT 127)のみのランクインだった海外アーティストが、今年上半期だけで東方神起や、TREASURE、BLACKPINKをはじめ、7組もの海外アーティストがランクインした。
今回の上半期TOP30の興行規模を合計すると880万人となり、コロナ禍前2019年上半期TOP30の945万人には届かないものの、前年の2022年上半期788万人と比較すると、92万人の増加となっている。今年1月27日からはマスク着用等の感染対策を行った上で収容人数を制限しない状態での「声出し」が解禁され、音楽ポップスコンサートの場にも約3年ぶりに「歓声」が戻ってきた。さらに、5月8日からは新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」へ移行となり、イベント開催にまつわる規制が一段と緩和されたことから、大規模音楽ポップスコンサートが着実に復活に向かっている。