フジテレビ、Web3プロジェクトDAAAMOと業務提携 日本初のNFTを活用して番組を制作へ
フジテレビは8月30日、Media-Xが発足したWeb3メディアギルド「DAAAMO(ダーモ)」と業務提携を締結した。フジテレビとDAAAMOは、NFTを活用した国内向け番組制作、中東・アフリカへの新番組展開プロジェクト、中東・アフリカへの番組販売など、様々なプロジェクトを展開していく。
DAAAMOは、様々な媒体のメディアマンが集結したDAO(分散型自立組織)。テレビ局員や制作会社のプロデューサー、ディレクター、放送作家などテレビ業界のメディアマンを中心に、出版業界、Web業界、インフルエンサー、オウンドメディアなど、様々な媒体のメディアマンが100人以上参画しているほか、Web3界の著名人、有名NFTプロジェクトのファウンダーなども在籍。情報やアイデアを共有し、メディアの力で世界を変え、Web3時代を日本が勝ち抜くことを目的としている。
NFTの一般販売を制作費に活用した国内向け番組を制作し、FODで配信する。NFT購入者には、「番組のエンドロールへの名前掲出」「番組内企画への投票権」「番組で使用した美術品などを抽選でプレゼント」など様々な特典を検討している。Cyber Earth CorporationがNFTを制作・販売し、スタッフラビが番組を制作。FODで配信するほか、地上波での放送も予定している。NFTを活用して番組を制作するのは日本で初めての取り組みとなる。
DAAAMOは、カタール、オマーン、モーリタニアで財閥系企業と合弁会社を設立するなど、中東・アフリカに強固なネットワークを持っている。また、中東を中心に英語圏にも展開する衛星テレビ局「アルジャジーラ」を経由し、中東・アフリカ・ヨーロッパの13億人にリーチすることもできる。中東圏の人々は、日本の文化、伝統、礼節、テクノロジーなどに強い関心を持っているものの、中東には日本を知ることのできる優良なコンテンツが、これまであまりなかった。このプロジェクトでは、日本をテーマにした様々な海外向けコンテンツを制作し、DAAAMOが持つ独自のネットワークを使って中東・アフリカを中心とする13億人に向けて展開する。また、中東・アフリカの様々なテレビ局・メディアに、フジテレビが豊富に抱える番組アーカイブや番組フォーマットの販売も行っていく。
大多亮氏(フジテレビ専務取締役)コメント
この度、加速度的に発展するWeb3領域において挑戦的な取り組みを続けるDAAAMOと業務提携を実現できることを大変うれしく思います。両社の多角的なパートナーシップを通じて、フジテレビのコンテンツ制作の在り方にさらなる多様性と発展性がもたらされるものと期待しています。また、DAAAMOが持つ中東・アフリカとの強固なネットワークを通じた新たなビジネス領域が、フジテレビのグローバルビジネス戦略に画期的な広がりをもたらしてくれるものと確信しています。
須平敦宣氏(Media-X CEO/DAAAMO Founder)コメント
DAAAMOは現在、Web3をベースに、海外事業、IP事業など多角的なプロジェクトを展開していますが、その核となるのはメディアです。今では数多くの新しいメディア媒体があります。しかし、私自身がテレビ業界に身を置くと同時に様々な分野で活動するからこそ分かるのが、“圧倒的なテレビの力”。日本のテレビ誕生から70年ほど経ちますが、テレビはまだまだ多くの可能性を秘めています。私たちDAAAMOは、常に新たな挑戦を続け、業界をけん引してきたフジテレビと業務提携することによって“テレビ×○○○”で様々なワクワクを生み出すことができると信じています。