フェイス、世界初の「リモート・ダイレクト・カッティング」による公開収録を実施 今後はサービス事業化も
フェイスは、8月21日に行われた世界的キーボーディストBIGYUKI氏のライブで、世界初(同社調べ)のリモート・ダイレクト・カッティングによる公開収録を実施した。当日公開収録されたライブ音源は数量限定で販売を予定している。
ダイレクト・カッティングとは、レコードの制作方法の1つであり、レコード制作にて通常行われる、録音や編集、カッティング用マスターの作成等のプロセスは介さずに、演奏と同時にそのまま原盤となるレコードをカッティングマシンでカットする制作方式で、1969年に日本コロムビアが、世界で初めて高音質な45回転盤を制作している。
ダイレクト・カッティングを遠隔地から行う今回の取組みもまた、世界初の試みであり、ライブ会場と南麻布にある日本コロムビアの「COLUMBIA Studio&Archive」にあるアナログカッティングスタジオを高速インターネット回線でつなぎ、BIGYUKI氏のライブをリアルタイムでダイレクト・カッティングした。最新技術によるデジタルストリームで伝送しながら、ダイレクト・カッティングという手法を用いてデジタルとアナログを融合し、パフォーマンスが生まれた「その瞬間」の臨場感と共に収録した。
同社は、今回の取り組みを第1弾とし、今後は国内に限らず、世界中からリモート・ダイレクト・カッティングを受け付けるサービスを事業化する予定。引き続き、音質・芸術・演奏等のシーンにおいて、ユーザーに上質な音楽体験を届けられるよう、世界初・日本初の取り組みを積極的に行っていくとのこと。