ヒビノ、イベントテック企業のMICEプラットフォームに出資
音と映像のトータル・ソリューション企業のヒビノは8月30日、MICE業界のDXを推進するMICEプラットフォームと資本業務提携契約を締結し、9月1日付で出資したことを発表した。今後、両社の強みを掛け合わせた新たな提供価値を共創するため、連携を強化していく。
ヒビノは、「音と映像で、世界に感動をクリエイトする」をパーパスに掲げるプロ用AV&ITのトータル・ソリューション企業。日本のコンサート・イベント業界をリードし続ける音響・映像のパイオニアとして幅広いマーケットをカバーし数多くの展示会や企業イベントをサポートしている。コロナ禍には、オンラインならではの新たな体験価値を提供するXRシステムの構築やバーチャルプロダクション事業を開始するなど、バーチャル技術を活用した映像サービスを強化してきた。
MICEプラットフォームは、ソフトバンクグループの社内起業制度「ソフトバンクイノベンチャー」から誕生したイベントテック企業。「MICE業界のDXを加速する」をミッションに掲げ、配信プラットフォームやイベント開催に必要なモノ・人のマッチングサービスを開発、展開しており、MICE業界を中心に、テクノロジーを駆使したイベントの運営効率化と顧客満足度向上につながるソリューションを提供している。
ポストコロナという新たな時代を迎えイベント業界が急速に回復する中、リアルとオンラインを融合させたハイブリッド型イベントのスタンダード化がますます定着する見通しであり、コロナ禍に脚光を浴びたオンライン配信は新たな転換期を迎えている。
音と映像のパイオニアとしてリアルに強みを持つヒビノと、テクノロジーを駆使したオンライン技術に強みを持つMICEプラットフォームは、互いの保有するリソースを融合した「新たな体験価値」の共創を推進することで、MICE業界をはじめとするイベント市場の発展に貢献し顧客企業のビジネスの成功のためになくてはならない企業を目指すとのこと。
ヒビノ 取締役常務執行役員 芋川淳一氏コメント
様々な企業のプレスカンファレンスや大型販促イベントをサポートしてきた当社とオンラインを活用した仕組み作りを得意とするMICEプラットフォームが協業することで、リアルとオンラインの価値を最大限に発揮した新たなビジネスの展開が可能だと考えております。また、当社がイベント業界で培ったノウハウをMICEプラットフォーム社のサービスに実装することで、将来的にイベント運営に必要な手配・管理のすべてをお客様企業が一つのプラットフォーム上で簡単に実現可能とするなど、イベント開催をより身近にする新たなスタイルの提案を目指してまいります。
MICEプラットフォーム 代表取締役社長 兼 CEO 永田誠氏コメント
コロナの荒波を乗り越えたMICE業界では、リアルの価値が再認識されるとともに、テクノロジーの実装が加速しています。そのテクノロジーの実装に当たって求められるのは使い勝手の良さであり、その実現にはイベント運営に関するノウハウが欠かせません。今回の協業で、ヒビノがイベント業界で培ったノウハウと当社の強みであるアジャイル開発力によって新たな価値を創出します。イベント主催者に対して、新たな価値を提供できるようになることを大変うれしく思います。当社は、業界全体のさらなる発展に向けて取り組んでいきます。