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JASRAC、23年9月分配期における著作物使用料の分配額は9.3%増の335億円余 9月分配としては過去最高額に

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日本音楽著作権協会(JASRAC)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は9月8日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配した。2023年9月の分配額は、前年度同期比109.3%の335億1,872万4,304円で、9月分配としては過去最高額となった。

JASRACは音楽の利用者から支払った著作物使用料を、年に4回(3月、6月、9月、12月)、権利者に分配している。2023年9月の分配は、主に2023年1月から2023年6月の使用料収入を反映したもの。

演奏会等・大規模演奏会等では、使用料算定の基礎となる入場料(チケット代)が上昇傾向にあることなどから、約12.8億円(前年度同期比122.4%)となった。大規模演奏会等については、上記理由に加え、国内外のアーティストのドーム・アリーナ公演が増加したことなどから、約9.3億円(同304.5%)となった。

外国入金(演奏・録音)では、アメリカ、イタリア、フランス、韓国からのインタラクティブ配信使用料の入金の増加などから、外国入金演奏については約3.0億円(前年度同期比238.7%)、外国入金録音については約0.8億円(同150.7%)となった。

インタラクティブ配信では、動画配信サービスや音楽サブスクリプションの市場が引き続き好調を維持していること、一部配信サービスの利用許諾契約を更改したことなどから、約114.0億円(同107.6%)となった。

分配対象楽曲数は、246万5,610曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者7万4,532人、音楽出版社2,861社となった。このほか、114の外国団体を通じて32万7,137人の著作者、3万7,859社にも使用料が分配される。