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日本国内レコード会社が制作・販売する音源を違法アップロードしていたリーチサイト「jpopmix.com」が閉鎖

ビジネス 音楽業界

日本レコード協会(RIAJ)

日本レコード協会会員社を含む複数の日本国内レコード会社が制作、販売する音源を違法にアップロードすることにより、広告収入やアフィリエイト収入等を得ていた悪質な海賊版リーチサイト「jpopmix.com」が、8月に閉鎖された。当該サイトは、日本国内レコード会社が制作、販売していた音源を、2年以上に渡りレコード会社等の権利者から許諾を受けることなく大量にインターネット上にアップロードし、誰でもダウンロード可能な状態にしていた。

日本レコード協会及び国際レコード産業連盟(IFPI)はこれまで、「jpopmix.com」の運営者に対し、違法にアップロードされたファイルの削除を繰り返し求めてきたが、ファイルが削除されることはなかった。このような状況を受け、違法行為の責任追及に向けた当該サイト管理者の特定を目的とし、当該サイトが使用するコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)「CloudFlare」に対して米国において情報開示命令を取得した結果、運営者によってウェブサイトが閉鎖された。同協会としては、今後も運営者に対する責任追及や同種の違法サイトへの法的な対応を行っていく予定だ。

なお、「jpopmix.com」は日本国外のサーバーを用いて運営されていたが、サイト訪問者数の8割近くが日本国内からのアクセスによるものだった。違法にアップロードされたものと知りながら音楽をダウンロードすることは、個人の視聴目的であっても刑事罰の対象となる可能性がある。また、膨大な時間と労力をかけて音楽を制作するアーティストやレコード会社に届くはずの対価が違法行為者に奪われている状況は、音楽文化そのものの衰退に繋がっていく恐れがある。

今後も日本レコード協会は、音楽文化の発展に寄与すべく、海賊版サイトの撲滅に向けた継続的な違法対策に取り組んでいくと伝えている。