USEN-NEXT HD、22年9月~23年8月期は売上高および営業利益で過去最高を更新 U-NEXT会員数はParavi統合シナジー等により400万人規模まで拡大
USEN-NEXT HOLDINGSは10月12日、2023年8月期の連結業績(2022年9月1日~2023年8月31日)を発表した。当連結会計年度の業績は、売上高2763億4,400万円(前年同期比16.1%増)、営業利益215億6,500万円(同24.5%増)、経常利益203億8,600万円(同25.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は109億5,900万円(同26.2%増)となった。
コンテンツ配信事業は、連結子会社のU-NEXT、TACTが運営しており、映像配信サービス「U-NEXT」の提供・販売を行っている。「U-NEXT」は、3月に動画配信サービス「Paravi」を展開するプレミアム・プラットフォーム・ジャパンと経営統合し、6月からサービスを統合したことにより、会員数は2023年8月末時点では390万人を突破するなど大幅に会員数を増やしてきた。6月にTBSホールディングスとの資本業務提携で強固になった協業関係を通じて、今後も事業シナジーの最大化や第三者割当増資により調達した資金で現在強化しているジャンルの「アジアドラマ」「スポーツ」「ライブ配信」を中心にコンテンツラインアップの更なる拡充に努めていく。一方、引き続き為替相場は円安基調でありコンテンツの調達コストに一定の影響を与えている。この結果、コンテンツ配信事業における売上高は851億5,000万円(前年同期比19.2%増)、営業利益は62億5,200万円(同0.7%減)となった。
店舗サービス事業は、連結子会社のUSEN、キャンシステム、USEN Media、USEN FB Innovation、USENテクノサービス、USEN-NEXT Design、ユーズミュージック、WannaEat(旧バーチャルレストラン)が運営しており、音楽配信を始めとする店舗ソリューションの提供・販売・施工、飲食店向け集客支援、音楽著作権の管理・開発等を行っている。店舗サービス事業における売上高は634億4,000万円(前年同期比9.1%増)、営業利益は98億3,100万円(同8.7%増)となった。
通信事業は、連結子会社のUSEN NETWORKS、U-NEXT、USEN ICT Solutions、USEN Smart Works、USEN-NEXT LIVING PARTNERS、U-MX、Next Innovation、Y.U-mobileが運営している。通信事業における売上高は562億100万円(前年同期比10.7%増)、営業利益は63億9,100万円(同19.1%増)となった。
業務用システム事業は、連結子会社のアルメックスが行っている。業務用システム事業における売上高は205億3,300万円(前年同期比7.2%増)、営業利益は31億7,200万円(同3.2%減)となった。
エネルギー事業は、連結子会社のU-POWER、USENが運営しており、「U-POWER」「USEN でんき」「USEN GAS」を提供している。エネルギー事業における売上高は548億6,500万円(前年同期比31.8%増)、営業利益は37億3,100万円(同628.6%増)となった。
2024年8月期の業績の見通しは、売上高を3,000億円(2023年8月期実績2,763億4,400万円)、営業利益を240億円(同215億6,500万円)、経常利益を233億円(同203億8,600万円)、親会社株主に帰属する当期純利益を121億円(同109億5,900万円)と、売上で9%、営業利益/経常利益/当期純利益で10%超の増収増益を見込む。