【訃報】谷村新司氏が死去、74歳 アリスでの活動とともに「いい日旅立ち」「昴」「サライ」などヒット曲多数
谷村新司が10月8日に亡くなったことを、所属事務所のダオが10月16日に発表した。74歳だった。
1971年、堀内孝雄氏、矢沢透氏とアリスを結成した谷村氏は、1972年3月、「走っておいで恋人よ」でデビュー。「冬の稲妻」「帰らざる日々」「チャンピオン」など数多くのヒット曲を出し、1981年に活動停止。その後ソロ活動、また楽曲提供と活動の場を広げ、「いい日旅立ち」「昴」「群青」「サライ」など、日本のスタンダードナンバーともいえる楽曲を多数発表。アリスは3回の限定的な再始動を経て、2009年に完全に再始動していた。
谷村氏にはMusicman’s RELAY 第64回にご登場いただき、大変お世話になりました。ご冥福をお祈りいたします。
ご報告とご挨拶
平素よりご厚情をいただき心より感謝申し上げます
今年の3月に腸炎での手術を行い 療養を続けておりました
谷村新司 ですが
10月8日に息を引き取り 永眠いたしました
本人も回復に向けて頑張っておりましたので
本当に残念に思います
葬儀は 近親者のみにて10月15日に執り行い
とても穏やかな顔で 旅立ちました事をご報告申し上げます昨年は活動50年を迎えて
アリスの記念ライブ「ALICE GREAT 50(FIFTY)」を有明アリーナで開催し
アリスメンバーの堀内孝雄・矢沢透と共に ここからリスタートして
10年続けようと目標を立てて本人も楽しみにしておりましたが
残念ながらその夢は叶わず 満75年の生涯を終える事となりました後日には 皆で集まって故人を偲ぶ場を設けたいと思っております
日本語の精神文化を大事に歌詞を紡いできた谷村でしたが
代表曲でもある「昴-すばる-」は沢山の方々とのご縁の道を継いでくれました
生前「歌と音楽は目に見えないからこそ 海も空も超えていく」
と沢山の国にも出掛けていきました
歌を創作し 歌い 伝える旅を続けてきた人生でしたが
この度 来世への戒名を頂戴し「天昴院音薫法楽日新居士」
(てんぼういんおんくんほうらくにっしんこじ)
と名付けられましたまさしく 天にある星となって私達を照らし続けてくれる事だろうと思います
歌と音楽にピリオドはなく 皆さまの心にいつまでも残る事を願って
心よりの感謝を深く申し上げたいと存じます
これまでに沢山の「愛」をいただき 本当に有難うございました2023年10月16日
株式会社ダオ
堀内孝雄コメント
チンペイさん 突然の別れに驚きを隠せません。 来年のツアーに向けて回復に向かっていると伺っていただけに、とても残念です。 僕にとってのチンペイさんは、50年来の親友であり、 「アリス」のリーダーであり、 そして良きライバルでした。 学生時代に、「プロにならないかと?一緒にアリスをやろう」と、 誘ってくれたとき、心の底から嬉しかった。 チンペイさんが、あの時誘ってくれなかったら、今の僕はありません。 ずっと一緒に音楽活動ができたことが幸せでした。 また、いつか空のほとりで一緒にライブをやろうね。 もうちょっと待っていてね、キンちゃんと、もう少しだけ頑張るね。 心から、ありがとう。 安らかに。ご冥福をお祈り申し上げます。
矢沢透コメント
東京に住む僕と大阪に住む谷村と、何の因果か運命の出会いか 堀内を紹介され3人アリスとして歩み始めました 時にはいがみ合い、時には抱き合い 幾多の苦難も喜びも共有し、無我夢中で駆け抜けた そして気が付けば51年という長きに渡って谷村と関わるとは・・・ あの日からは想像もしませんでした。 若さの灰汁も抜け「これからは本当に音楽を楽しんでやっていこうね」 と新しいアリスの始まりに胸躍らせていた矢先のことでした。 谷村なら大丈夫、谷村ならきっと戻ってくる、 根拠のない確信めいたものを感じておりました。 でも谷村は戻ってきませんでした! もういないんです。悲しいというより悔しいんです。 谷村はもう僕たちのみんなの心の中にしか住む場所がないのです。 思い出せば必ず胸にやってきます、どうか谷村を忘れないで下さい。 今まで谷村をアリスを応援してくださってありがとうございました。