オリコン、23年4月~9月期の経常利益は14.5%減
オリコンは11月6日、2024年3月期第2四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年9月30日)を発表した。
当第2四半期連結累計期間の同社グループの連結経営成績について、売上高はコミュニケーション事業とモバイル事業が前年同期比で減収となり、データサービス事業は前年同期比で増収し、全体では前年同期比1億2,492万円減(5.3%減)の22億4,658万円となった。費用面では、売上原価は前年同期比5,241万円増(7.8%増)、販売費及び一般管理費は前年同期比1,966万円増(2.3%増)となった。これは主に人件費等の増加によるもの。
以上の結果、営業利益は前年同期比1億9,699万円減(23.2%減)の6億5,364万円となり、営業利益率は29.1%となった。経常利益は前年同期比1億2,145万円減(14.5%減)の7億1,397万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比7,704万円減(14.1%減)の4億6,812万円となった。
ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業では、「顧客満足度(CS)調査事業」と「ニュース配信・PV事業」を展開している。顧客満足度(CS)調査事業の売上高は、前年同期比で9.5%減少した。主にランキング更新による順位変動や前年同期に好調だった企業プロモーション活動の反動もあり、前年同期の水準を下回った。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で1.2%減少した。タイアップ広告およびPRコンサルティング、外部メディア向けコンテンツ提供が堅調に推移した一方、自社メディア「ORICON NEWS」では4~9月のセッション数は前年同期と比べ約5%増加したが、バナー広告を中心とした市況要因等の影響もあり広告単価は約19%減少した。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、前年同期比1億919万円減(5.9%減)の17億3,183万円、セグメント利益は前年同期比1億6,531万円減(13.4%減)の10億7,058万円となった。
音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICON BiZ online」を中心に、同社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開しているデータサービス事業では、売上高は前年同期比323万円増(1.0%増)の3億3,772万円、セグメント利益は前年同期比536万円増(4.4%増)の1億2,617万円となった。
モバイル端末向けを中心に、音楽・書籍等のコンテンツ配信サービス等を展開しているモバイル事業では、売上高は前年同期比1,896万円減(9.7%減)の1億7,702万円、セグメント利益は前年同期比2,113万円減(29.3%減)の5,103万円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想は、5月10日に公表したものを据え置いた。