エフエム東京、23年年度上期はインターネット収入37.3%増
エフエム東京は11月30日、同社グループの第59期上期(2023年4月1日から2023年9月30日まで)の営業概況を発表した。
当期上期の同社グループは、主力の放送事業において、タイム放送収入やスポット放送収入が伸び悩んだものの、2020年度より経営方針の中心に掲げるデジタルビジネス拡大施策が奏功し、インターネット収入が前年同期比37.3%増となったことから、放送事業収入全体では増収となった。また、企画・制作事業収入は、行動制限の緩和と社会活動の正常化により、イベント・興行が復活したことで、前年同期に比べて大幅な増収となった。連結子会社ジグノシステムジャパンが運営するインフォメーションプロバイダー事業収入は、デジタルコンテンツビジネス市場の構造変化への対策に依然課題を残し、減収となった。
この結果、当中間連結会計期間における連結売上高は68億4,100万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は3億6,800万円(同5.4%減)、経常利益は5億1,900万円(同0.7%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は後述の同社単体の法人税対応等の影響により5億8,100万円(同64.2%増)となった。
同社単体の業績については、売上高が53億8,700万円(前年同期比3.0%増)、営業利益が2億7,400万円(同2.3%減)、経常利益が4億2,600万円(同9.7%減)となったが、過去のi-dio事業にかかる多額の費用を税務上の損金に計上した結果、損益計算書の法人税等が大きく減少することとなり、中間純利益は5億2,600万円(同50.9%増)となった。