TuneCore JapanとYouTubeが共催したセミナー「Artists Meetup 〜YouTubeチャンネル 徹底攻略 【実践編】〜」をレポート
TuneCore Japanは、12月18日にアーティストラウンジ・イベント「Artists Meetup 〜YouTubeチャンネル 徹底攻略 【実践編】〜」を開催した。
これまで、音楽活動に関する有益な情報を発信し新たな知識や経験を得てもらうワークショップ・セミナーをYouTubeライブ配信でも開催してきたTuneCore Japan。今回は、アーティスト・音楽クリエイター向けにYouTubeチャンネル運用に特化したアーティストラウンジをオンライン&オフラインで同時開催。オフラインの現場(Google渋谷オフィス)には、先立って実施した本イベントへの参加募集の応募から、抽選により多くのアーティストも参加した。
定刻の18:00になると、アーティストラウンジの開始に先立ち、YouTube Music アジア太平洋地域 マネージングディレクターであるポール・スミス氏からのコメント映像を上映。Preferred Distributorに認定されたTuneCore Japanとの連帯についてや、インディペンデントアーティストたちへのメッセージが語られた。
続いて、TuneCore Japanのスタッフ2名と、スペシャルゲストとして参加したYouTube音楽チームのスタッフ1名が登壇しセミナーを開始。「YouTubeチャンネルの効果的な設定と収益化の仕組み」「楽曲を広めるためのYouTube活用戦略:最新トレンドと事例紹介」「【特別企画】YouTubeチャンネル公開レビュー」「質疑応答・お悩み相談」という4つのトピックで、YouTube活用のヒントを解説。
最初のトピック「YouTubeチャンネルの効果的な設定と収益化の仕組み」では、今や単なるミュージック・ビデオ、動画置き場ではなく重要な認知拡大&ファン獲得ツールとなったYouTubeの規模感や、収益化のステップを紹介。YouTubeの活用に欠かせないOAC化の申請やコンテンツIDの登録についても説明を行った。
次のトピックは「楽曲を広めるためのYouTube活用戦略:最新トレンドと事例紹介」。昨今、アーティストのYouTube戦略における基本となりつつあるのが、ショート動画と長尺動画の双方を効果的に用いて、新規ユーザー獲得とファン化を加速させるマルチフォーマット戦略。そこで今回は、マルチフォーマット戦略を実施し大きな効果を上げたアーティストの事例をピックアップ。リリースに向けてのチャンネル活性化や、表立った露出がない期間のファンとのコミュニケーションを実現するための施策を紹介。スライドでは実際のショート動画も上映した。
マルチフォーマット戦略の重要性を伝えた後、「【特別企画】YouTubeチャンネル公開レビュー」。アーティストラウンジに参加したアーティストの中から希望を募り、選りすぐった3組のチャンネルを会場で公開レビューするという企画。TuneCore Japan & YouTube音楽チームのスタッフは、チャンネル開設者なら誰でも利用できるYouTube Studioのアナリティクスツールを駆使し、チャンネル登録元、クリック率、国別再生数などのデータを基にアーティストへの改善ヒントをプレゼンテーション。また、YouTube ショートで使用されている人気楽曲もわかるYouTube Chartsの活用や、ショートフィードに表示される可能性がある縦型ライブ配信の提案・説明をした。
最後に、当日のセミナー中にリアルタイムで受け付けていた質疑やお悩みに登壇者が回答。TuneCore JapanとYouTubeの連携に関する疑問や、チャンネル運営における不明点を解消していった。
また締め括りには、TuneCore Japanが運営するパフォーマンス動画チャンネル「NEOWN」の2日間生パフォーマンス配信特別番組「“NEOWN:THE GOLDEN” Supported by YouTube」を、2024年2月下旬~3月上旬ごろに実施することを発表。同特別番組には約30組のアーティストが出演予定で、出演へのエントリーもスタートとなり、TuneCore JapanとYouTubeがタッグを組みインディペンデントアーティストの活躍を全力で後押しするこの企画の発表に、会場からは拍手も巻き起こった。
なおセミナー後、オフライン会場では懇親会も開催。YouTube運営や音楽活動についてなど、各所で様々なコミュニケーションが行われた。今回のイベントを通じ、オンラインでもオフラインでも有意義な時間をアーティスト/クリエイターのみなさんと共有する機会となった。