第一興商、連結子会社ユニオン映画の全保有株をタクミ商事に売却
第一興商は1月29日、同社の連結子会社であるユニオン映画の株式のうち、同社保有分の全部を、録音スタジオの経営などを行うタクミ商事に譲渡すると発表した。これに伴いユニオン映画は連結子会社から除外されることとなる。譲渡株式数は普通株式291,000株、譲渡価額は非開示、譲渡予定日は3月1日。
ユニオン映画は、2001年に第一興商が子会社化したレコード会社である日本クラウンの子会社として第一興商グループ入りし、その後2007年に第一興商の子会社となった。ユニオン映画の業績は第一興商グループ入り以降、売上・利益とも堅調に推移し、特定のテレビ局による資本参加がない独立系の番組製作会社として、TVドラマ・バラエティ番組製作において業界内でも一定の立ち位置を築いている。
第一興商は、株式譲渡の理由について「当社の中核事業であるカラオケとの間で事業上の相乗効果を発揮することは難しく、株式売却について検討したところ、タクミ商事へ株式譲渡することが、3社にとって最善であるとの判断に至ったもの」と説明している。