ポニーキャニオン、歴史専門出版社の戎光祥出版と業務提携 歴史資源を核に地域を活性化
ポニーキャニオンと戎光祥(えびすこうしょう)出版は、歴史資源を核とした地域活性化事業において業務提携することに合意したと発表した。音楽、アニメ、映像、イベント等の企画・制作・宣伝を行う総合エンターテインメント企業であるポニーキャニオンは培ったノウハウやネットワークを活用し、2015年より地域活性化事業を展開。2017年にはエンターテインメント業界初の専門部署「エリアアライアンス部」を創部、府省庁、地方自治体、地域法人案件を2022年度までに400案件以上の事業を受諾、業了している。
創業以来、日本史や神道文化を題材とする書籍を中心に出版活動を行ってきた戎光祥出版は、地域の歴史の掘り起こしに力を入れており、「中世武士選書シリーズ」や「図説日本の城郭シリーズ」などをはじめ、これまで500冊以上を刊行している。また、専門の歴史学者を講師として招き、歴史の面白さを一般読者に伝えるべく、歴史セミナーを30回以上開催している。
ポニーキャニオン エリアアライアンス部は地域活性化事業のレンジ拡大に注力しており、その一環としてエンターテインメント見地による歴史資源を核とした事業実績(岐阜県大垣市、同垂井町等)を積み重ねてきている。2022年には歴史専門メディア「歴史人」(書籍・WEB)を有するABCアークと業務提携、更に2023年には「戦う歴史学者」として、また大河ドラマ時代考証等で人気を博す歴史学者、平山優とエージェント契約を締結しており、今回の戎光祥出版との業務提携は歴史資源活用における専門性が飛躍的に高まることとなる。
すでにポニーキャニオンと戎光祥出版は、東京都千代田区観光協会による「徳川家康に関する資源を活用した千代田区観光プロモーション事業」や神奈川県小田原市観光協会による「戦国北条フェスティバル」、更には現在、ポニーキャニオンとビームスが運営に参画している東京都町田市の指定史跡、旧白洲邸武相荘におけるイベント「ヒストリカルサロン」において協働している。
ポニーキャニオン エリアアライアンス部 部長 村多正俊氏コメント
歴史資源は関係・交流人口創出に必要不可欠なもの。一方その利活用には高度な知見に加え、時代性を有していないことには効果を得ることができません。弊社は歴史をエンターテインメントとして捉え、それらをコンテンツ化し、シティプロモーションや観光プロモーションに活用する実績を積んできました。歴史学者たちの最新学説をキュレーションできる戎光祥出版さんが組むことにより、更なる事業効果の最大化=地域の活性化が加速します。
戎光祥出版 編集長 丸山裕之氏コメント
地域の歴史を知ることは、自らのルーツやアイデンティティの形成において重要であると考えます。これまで多数の研究者たちによって、地域の歴史の掘り起こしが進められてきました。弊社も書籍の刊行を通して発信を行ってきましたが、歴史は難しいものと考える方も多く、必ずしもその成果が歴史好きな方に還元されているとは言い難い状況にあります。そこでこれまで地域活性化事業で数々の実績を有するポニーキャニオンさんと組むことで、より多くの方に地域の歴史の面白さを届けることができると考えており、地域の活性化にさらに寄与したい。