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ヤマハ、多様なデータ形式を統一化する記録・再生システム「GPAP」を開発 高臨場感ライブビューイングのリアルタイム配信も可能に

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ヤマハは、音声だけでなく、映像や、照明の制御信号など、ファイル形式の異なるさまざまなデータをオーディオデータ(wavデータ)の形式に統一して記録・再生する世界初(2024年1月ヤマハ調べ)のシステム「GPAP(ジーパップ/General Purpose Audio Protocol)」を開発した。また、サイズを柔軟に変更でき設営・撤収も簡単にできるパネル型スクリーンを新たに独自開発した。

同社は2020年に、コロナ禍で打撃を受けるライブハウスの再興につながるコンテンツを提案するために、映像、音響だけではなく照明や舞台演出などライブの体験すべてを記録してステージ上に忠実に再現する高臨場感ライブビューイングシステム「Distance Viewing」を開発した。その後、回復を見せるライブ市場をさらに活気づける、これまでにない新たなライブの体験や価値を手軽に提供できるような技術の改良・汎用化と実証実験を重ねてきた。そのなかで、記録フォーマットの異なる多様なデータの同期・再生の複雑な処理や、スペースが限られたライブ会場への大きなスクリーンの導入の難しさという課題に直面し、これらを解決するためにGPAPおよびパネル型スクリーンを開発したという。

GPAPでは、音声だけでなく照明や舞台装置の制御信号などさまざまなデジタルデータをすべてwav形式に統一して保存・再生できるため、複雑な同期処理をおこなうことなく容易にシンクロ再生することができるほか、すべてのデータをまとめて配信することもできる。音楽ライブ以外にもテーマパークやイルミネーションショーなどのエンターテインメント領域のほか、商業施設などマルチメディアコンテンツを扱う幅広い領域で、コンテンツのライブラリー化や、データ保存・再生のオペレーションの簡略化、VR空間での体験コンテンツの創造などさまざまな活用が見込まれる。

また新開発のパネル型スクリーンは、素早く展開して短時間で設営できる折り畳み式。拡張性に優れ、スクリーンのサイズを変えることができるため、大小さまざまな会場に導入でき、音楽ライブ以外にも幅広い用途での活用できる。

同社は、GPAPおよびパネル型スクリーンの開発を進めることで、今後も拡大が見込めるライブ、コンサート市場に付加価値を創出するとともに、今後の事業展開を見据えてそれぞれの技術を段階的に市場投入し、さまざまな領域でのニーズの開拓と新たな価値創造に取り組んでいくとのこと。

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