ハピネット、23年4月~12月期は大幅な増収増益 今期予想を上方修正
ハピネットは2月8日、2024年3月期第3四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表した。
当第3四半期連結累計期間の売上高は2,723億9,200万円(前年同期比12.4%増)、営業利益は77億1,400万円(同29.1%増)、経常利益は79億5,700万円(同28.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は59億3,900万円(同61.1%増)となった。なお、同社の持分法適用関連会社であったブロッコリーの株式を追加取得し連結子会社化したことに伴い、第2四半期連結会計期間において段階取得に係る差益10億2,500万円を特別利益として計上している。
玩具事業は、BANDAI SPIRITSの「一番くじ」など主にコンビニエンスストア向けに販売しているくじ商品や、「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECE カードゲーム」などのトレーディングカードが依然好調に推移したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は1,146億9,700万円(前年同期比14.3%増)、セグメント利益は53億5,500万円(同34.1%増)となった。
映像音楽事業は、中間流通部門では「Snow Man 1st DOME ツアー 2023 i DO ME」などのヒット商品があったものの、メーカー部門の売上が低調に推移し、売上高は前年同期と横ばいとなった。利益面については、滞留在庫の評価損失の抑制や、比較的利益率の高い自社企画グッズの販売が好調に推移したことなどにより、前年同期を大幅に上回った。この結果、売上高は497億1,600万円(前年同期比0.3%増)、セグメント利益は4億7,400万円(同280.2%増)となった。
ビデオゲーム事業は、「Nintendo Switch」や「PlayStation5」のハードの売上が引き続き好調に推移したことに加え、ソフトで「スーパーマリオブラザーズ ワンダー」などのヒット商品があったことにより、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。この結果、売上高は773億4,700万円(前年同期比12.0%増)、セグメント利益は15億5,600万円(同8.5%増)となった。
アミューズメント事業は、カプセル玩具市場がインバウンド需要も取り込み好調に推移していることに加え、同社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店や、新規ロケーションの拡大により、売上高、利益面ともに前年同期を上回った。なお、「ガシャココ」は2023年12月末日時点で102店舗を出店している。この結果、売上高は306億3,000万円(前年同期比30.9%増)、セグメント利益は17億3,100万円(同8.1%増)となった。
2024年3月期の連結業績予想は、売上高を従来予想3100億円から9.7%増の3400億円(前期連結実績3072億5,300万円)、営業利益を同60億円から40.0%増の84億円(同58億4,200万円)、経常利益を同62億円から38.7%増の86億円(同61億9,400万円)、親会社株主に帰属する当期純利益1株当たり当期純利益を同37億円から75.7%増の65億円(同35億6,100万円)に上方修正した。
同社は、連結業績予想修正の理由について「玩具事業で BANDAI SPIRITSの『一番くじ』や、『ポケモンカードゲーム』や『ONE PIECE カードゲーム』などのトレーディングカードが依然好調に推移していることに加え、アミューズメント事業でカプセル玩具の売上が伸長したことにより、売上高、利益面ともに前回の予想を上回る見込み」と説明している。