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バンダイナムコHD、23年4月~12月期は経常23%減 今期経常を31%下方修正し減益見通しに

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バンダイナムコホールディングスは2月14日、2024年3月期第3四半期の連結業績(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表した。

当第3四半期連結累計期間については、IP軸戦略を核に各地域や事業を横断・連携しALL BANDAI NAMCOで一体となった取組みを強化した。グループ全体では、ハイターゲット層(大人層)向け商品やカード商材、カプセルトイ等が人気となったトイホビー事業等が業績に貢献した。デジタル事業においては、今期投入したオンラインゲームの新作タイトル等に関わる評価損に加え、次期中期計画を見据えタイトル編成の見直しを行ったことによる処分損を計上した。

この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高7,720億3,500万円(前年同期比3.9%増)、営業利益782億8,200万円(同26.3%減)、経常利益896億3,000万円(同23.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益603億9,800万円(同28.5%減)となった。

デジタル事業では、ネットワークコンテンツにおいて、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力アプリタイトルがユーザーに向けた継続的な施策により国内外で安定的に推移する一方、オンラインゲームの新作タイトルが計画を大幅に下回った。家庭用ゲームにおいては、ワールドワイド向けの新作タイトル「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」が人気となった。家庭用ゲーム全体では、既存タイトルについては「ELDEN RING」のリピート販売が大きく貢献した前年同期とのプロダクトミックスの違いが業績に影響した。なお、デジタル事業においては、今期投入したオンラインゲームの新作タイトル等に関わる評価損に加え、次期中期計画を見据えタイトル編成の見直しを行ったことによる処分損を計上した。今後は、バランスの取れた最適なタイトルポートフォリオの構築、開発体制の精査を行うとともに、クオリティを重視した開発を強化していく。この結果、デジタル事業における売上高は2630億1,200万円(前年同期比8.9%減)、セグメント利益は16億1,500万円(前年同期比96.5%減)となった。

トイホビー事業では、原材料価格や燃料価格上昇の影響を受けたものの、好調カテゴリーの商品ラインナップやグローバル展開の拡大、生産体制の強化、リアルイベントや店舗によるタッチポイント拡大等をはかったことにより、引き続き好調に推移した。具体的には、「ガンダムシリーズ」のプラモデルやコレクターズフィギュア、キャラクターくじ等のハイターゲット層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインナップの強化等により好調に推移した。また、「ONE PIECE」のトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ、菓子・食品等が商品ラインナップやターゲット層、顧客とのタッチポイントの強化等により業績に貢献した。この結果、トイホビー事業における売上高は3902億1,200万円(前年同期比13.1%増)、セグメント利益は697億1,700万円(前年同期比31.7%増)となった。

IPプロデュース事業では、映像制作においてアニメーションや劇場作品等複数の新作作品の制作を行った。中でも「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は、新規ファン層を獲得し、グループの商品・サービス販売の好調につながった。また、「ガンダムシリーズ」や「ラブライブ!シリーズ」「アイドリッシュセブン」「転生したらスライムだった件」「ブルーロック」等のライセンスビジネスや映像配信等が安定的に推移したほか、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」がインバウンド需要等を取り込み好調に推移した。この結果、IPプロデュース事業における売上高は555億8,500万円(前年同期比1.0%増)、セグメント利益は68億100万円(前年同期比7.1%増)となった。

アミューズメント事業では、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で102.4%となった。また、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携したバンダイナムコならではの施設展開が好調に推移した。業務用ゲームにおいては、新製品「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト」や人気シリーズのアップデートキットの販売が好調に推移した。また、燃料価格の上昇等の外部環境の変化も踏まえ、引き続き効率化に取り組みた。この結果、アミューズメント事業における売上高は883億1,000万円(前年同期比17.0%増)、セグメント利益は75億6,000万円(前年同期比9.0%増)となった。

その他事業では、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。その他事業における売上高は245億7,100万円(前年同期比4.4%増)、セグメント利益は12億6,800万円(前年同期比11.2%増)となった。

2024年3月期通期の連結業績予想は、デジタル事業において、今期投入したオンラインゲームの新作タイトル等に関わる評価損に加え、次期中期計画を見据えタイトル編成の見直しを行ったことによる処分損を計上したことにより、営業利益を従来予想1,250億円から34.4%減の820億円(前期実績1,164億7,200万円)、経常利益を同1,340億円から30.6%減の930億円(同1,280億600万円)に下方修正した。