広告・取材掲載

ローランド、23年1月~12月期は増収増益で過去最高に

ビジネス 音楽業界

ローランド

ローランドは2月14日、2023年12月期の連結業績(2023年1月1日~2023年12月31日)を発表。前期買収したDrum Workshop, Inc.(DW社)の新規連結効果や円安効果もあり売上高は1,024億4,500万円(前期比6.9%増)、営業利益は118億7,100万円(同10.4%増)、経常利益は111億5,400万円(同8.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は81億5,100万円(同8.8%減)となった。なお、親会社株主に帰属する当期純利益が対前期比で減少した要因は、前期において繰延税金資産の計上による一過性の影響があったことによるものとしている。

鍵盤楽器は、売上高275億4,600万円(前期比7.8%減)。電子ピアノは、コロナ禍を契機とした非常に高い需要の落ち着きに加え、ディーラーの在庫調整、競合激化等により苦戦した。

管打楽器は、売上高293億4,200万円(前期比27.3%増)。ドラムは、中国においては、コロナや政府の学習塾に対する規制を背景とした音楽教室縮小の影響を受けたが、新製品の導入を中心に欧米では概ね堅調に推移した。ドラム事業全体としては、DW社の新規連結効果もあり販売は大きく伸長した。電子管楽器は、主力市場である中国、日本での市場在庫の調整に加え、中国を中心に新規参入企業との競合もあり、販売は苦戦した。

ギター関連機器は、売上高257億2,600万円(前期比9.3%増)。ギターエフェクターは、前期の供給不足からの回復に加え、新製品の効果もあり好調に推移した。楽器用アンプは、米国を中心としたディーラーの在庫調整影響はあったが、堅調な需要に加え新製品の貢献もあり好調に推移した。

クリエーション関連機器&サービスは、売上高126億6,200万円(前期比3.7%増)。シンセサイザーは、前期に多くの新製品を発売したため反動減があったが、需要は概ね堅調に推移した。ダンス&DJ関連製品では、今期発売した新製品群は貢献しているものの、既存製品には落ち着きが見られた。ソフトウエア/サービス分野では、Roland Cloudにおいて、ソフトウエアシンセサイザーやサウンドコンテンツ、ハードウエアのアップデータ等の提供を継続的に行い、会員数は安定的に増加した。

映像音響機器は、売上高40億7,300万円(前期比6.5%減)。ビデオ関連製品は、イベント需要が回復し、関連製品の需要が高まったが、Stay at Homeによる個人向け配信需要に落ち着きが見られた。またV-MODAブランドのヘッドホン等が苦戦した。

2024年12月期連結業績は、売上高999億円(前期比2.5%減)、営業利益114億円(同4.0%減)、経常利益113億円(同1.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益85億円(同4.3%増)を見込んでいる。

関連タグ