ILAJとレコチョク、ストリーミング時代の音楽マーケティングを体系的に学べるオンライン講座「Music First 2024」開講
独立系レコード事業者の自主活動グループであるIndependent Label Alliance Japan(ILAJ)とレコチョクは、ストリーミング時代の音楽マーケティングを体系的に学べるオンライン講座「Music First 2024」(全4回)を3月から開催する。参加料は、全4回通し券が一般14,000円、ILAJ会員8,400円。1回券(単券)が3,500円。
音楽消費の主流が、ダウンロードやCDなどからストリーミングに移行したことで、世界のレコード産業はかつてないほどの活況を呈している。しかし日本市場においては、未だCD等のフィジカル商品のシェアが高く、結果としてレコード産業全体としての成長率が世界市場の中でも低く留まっている。
音楽DSP(デジタルサービスプロバイダー)を通じて、世界の音楽ファンに如何に日本の音楽を広く届けることができるのか、ということが、これからの日本の音楽産業の大きな課題でもある。
本講座は、2020年から3年に渡って、音楽マーケティング講座「New Standard Music Marketing」(IMCJ主催)を担当した、音楽マーケティングの第一人者であるa r n e代表の松島功氏 を講師に迎え、DSPで楽曲を展開する上で必要となるマーケティングの基礎から最新トレンドまで、より実践的なノウハウを体系的に習得することを目指している。
レコード会社、レーベル事業者等で、日々デジタルディストリビューション業務に関わっているスタッフはもとより、A&Rやマネージメント、そしてアーティスト自身など、全てのミュージックマンを対象としている。
講座内容
第1回(3/19)「音楽の届け方が変わった理由」
講師:松島 功氏
YouTube・ストリーミング以降、そしてTikTok以降に代表される今の音楽の届け方。なんとなくそれが大切なのは感じているけど、「そもそも何故やってるんだっけ」を学ぶ回。
実は紐解いていくと意外に「何故」の部分が人それぞれ曖昧だったり。届け方が変わった理由を認識してアーティストとともに話し合うきっかけにしていく回。
第2回(4/2)「音楽アーティストとファンの繋がり」
講師:松島 功氏
伝えたい情報をうまく届け辛くなっている昨今の時代に我々はどう対応すべきか。ファンとのコミュニケーション、ファンになってもらうためのSNSを含めたコミュニケーションデザインとは?楽曲を出していく中でのToDoも見ていきながら、アルゴリズムのパワーが増え続け、タイパがさらに進む中で音楽をどう届けていくかを模索する回。
第3回(4/16)「眺めるだけの数字 to 行動する数字」
講師:松島 功氏
各DSP提供のアナリティクスツールや社内データの数字、見てるだけ、眺めてるだけ、スクショを共有するだけ、ではなく実際に現場で見て即行動し繋げていく大切さを改めて学ぶ回。数字をもとにしたKPIで陥りやすい罠にも触れつつ、数字に騙されずに「何がどうなったら誰が何をするのか」を改めて。
第4回(4/23) 「Billboardから見る2024」
特別講師:礒崎 誠二氏(阪神コンテンツリンク)/ 聞き手:松島 功氏
世界でヒットしている日本の楽曲チャート“Global Japan Songs Excl. Japan”、そして各国における日本の楽曲チャート“Japan Songs”も新たにスタートしたBillboard Japanより礒崎 誠二氏を迎え、Billboardが提供しているデータから見える最新動向やデータに関して学ぶ特別回。