ACPC関西支部会、関西地区のアリーナ建設計画に関する声明を発表「関西のエンタメの衰退を危惧」
コンサートプロモーターズ協会 関西支部会は2月15日、「関西地区のアリーナ建設計画に関する声明」を公式サイトで発表した。
コロナ禍以降、様々なエンタテインメント公演の急激な復活により、コンサート開催公演数としては過去最高ともいえる規模となり、それに伴い大規模公演も増加している。ただし、その実情は首都圏に集中かつ限定されたものである。
その理由の1つとして、首都圏のみに新アリーナ建設・開業が集中していることを挙げており、2030年までには10,000席規模の会場が15施設開業となる予定だ。対して関西圏の大規模会場施設(アリーナ会場)における計画は途中段階を含め、3施設に留まっている。
コンサートプロモーターズ協会 関西支部会は、関西地区大型公演の現状、現在計画されている森ノ宮アリーナを含むアリーナ建設計画における規模への懸念について説明し、「このままエンタテインメント産業の首都圏一極集中が進行した場合、『大型公演の関西(関西以外地域含む)飛ばし』が更に加速することは間違いなく、関西のエンタメの衰退を危惧してやみません」とコメント。
加えて、「今後60年間の大阪・関西のコンサートおよび総合エンタテインメント文化事業を支え、音楽を愛するファン達の為、また何より将来を担う若者たちの為にも、今一度アリーナ建設計画の規模において再検討していただき、我々エンタテインメント公演事業者と早期に意見交換会・協議の場を設けていただきたい」と呼びかけている。