水戸ホーリーホックとCCC、マーケティング活動の協業に基本合意 ホームゲームに平均9000人の来場を目指す
J2リーグでプロサッカークラブを運営するフットボールクラブ水戸ホーリーホックと、TSUTAYA・蔦屋書店の展開やTポイントをもとにしたデータベースマーケティングを行うカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、水戸ホーリーホックのホームタウンである茨城県県央・県北地域における地域課題の解決に向け、両社の強みを活かしたマーケティング活動に関する協業の基本合意を締結したことを発表した。
水戸ホーリーホックの持つプロサッカークラブ運営事業と、CCCおよびそのグループ会社が運営するリテール事業・商品企画開発事業・イベント事業データベースマーケティング事業とを連携させることで、地域の活性化とそれに伴う水戸ホーリーホックのファン基盤拡大を図っていく。今後、この取り組みの裏付けとなる調査を行い、具体的ないくつかのアクションプランを策定し、アクションプランごとに業務提携を行っていく。
現在、茨城県は県央・県北地域の人口流出が大きな課題となっており、農業をはじめとした人手不足や後継者不足、市街地の閑散化、治安に対する不安など、さまざまな問題を抱えている。水戸ホーリーホックとCCCは、これからの未来を担う茨城県の若者が、将来に不安を抱えず地元に誇りを持てるよう、地域で過ごす今の時間をもっと楽しく感じてもらえる施策や支援が必要との認識が一致し、今回の取り組みを進めていくことに合意した。
水戸ホーリーホックは、2023年1試合平均来場者数が3,726人と、コロナ禍以前の2019年平均来場者数6,086人に対して回復に大きく遅れをとっている。また、近い将来の建設を目指す新スタジアム構想がある一方で、地域からの応援と機運の醸成は必至であり、地域課題の解決を通じて若者を中心に新しいファンを増やし、地域をより活性化させる必要があると考えている。
そのような中、水戸ホーリーホックは2020年より「応援型Tカード」を発行している。ファンサポーターのポイント活動が、応援するスポーツクラブの支援に繋がる仕組みをつくり、2023年1月末までに約250万ポイントのTポイントが水戸ホーリーホックの強化支援のチカラになっている。
一方CCCは現在、地域企業や行政とともに地域を活性化させる事業展開を進めている。地域に根ざし、地域にファンを持つスポーツチームは地域の活性化に繋がるキーコンテンツであると考え、今回の水戸ホーリーホックとのファンマーケティングの取り組みを先駆けとして、今後日本各地にサービスを広げていく考えだ。
水戸ホーリーホック代表取締役 小島耕氏コメント
はじめに地域課題の解決に向けたホームタウンマーケティングの活動に関しまして、CCCの皆さまとこのような基本合意を締結できましたことを大変嬉しく思うとともに、関わっていただいたすべての方に心より感謝申し上げます。
コロナ禍以降、私たちも早くスタジアムに足を運んで頂ける方々を増やしチームを後押ししたいと、これまで集客施策を行ってまいりました。とくに無料招待券の配布は、さまざまご意見をいただきましたが慎重に行い、私たちは長く応援していただけるファンベースの構築を目指して試行錯誤を続けて参りました。
そしてこのたび、私たちの考えにご賛同頂いたCCCとの取り組みで、地域を元気にし、また元気になった方々がファンとなってたくさんスタジアムに足を運んでいただきたいと考えております。
市民クラブである水戸ホーリーホックにとりましては、地域との絆を強化し、地域課題の解決に積極的に取り組むことは、重要な使命の一つです。地域を活性化させることで新たなファンをつくり、そして水戸ホーリーホック×CCCを通して地域がより楽しく豊かになっていくことを心より願っております。