エイベックス、従業員を対象にジョブ型の新人事制度を導入 多様な報酬設定やキャリア設計が可能に
エイベックスは、1月よりグループ従業員を対象に、等級・報酬制度などを刷新した新人事制度「ジョブ型人事制度」を開始した。また、この導入に伴い、各従業員がキャリアやスキルを選択し、キャリアの自律が求められることから、ポジティブな職務変更を支援・促進する仕組みとして「公募制度」「FA制度」を順次導入する。
同社は、企業理念「エンタテインメントの可能性に挑みつづける。人が持つ無限のクリエイティビティを信じ、多様な才能とともに世界に感動を届ける。そして、豊かな未来を創造する。」を策定し、この企業理念に基づく中期経営計画「avex vision 2027」の重点戦略として「多様な地域・多様な分野で“愛される”IPの発掘・育成を目指す」(IP=Intellectual Properties:知的財産のことを指します。エンタテインメント分野では、アーティスト、タレント、楽曲、アニメ・映像作品、キャラクター、ゲームなど)を掲げている。「avex vision 2027」の達成に向けて、成長戦略の実現と中長期的な事業拡大を図るため、2023年8月にグループ組織再編を実施した。組織再編だけではなく、人事制度改革を実施し、多様性のある制度と更なる競争力の強化を通じてIP創出に注力していく。
同社グループは音楽事業をはじめマネジメント、アニメ・映像、デジタル、海外など様々な事業を展開しており、約150の職務が存在している。ジョブ型人事制度ではそれぞれの職務における特性が異なることを加味し、難易度・希少性・業界水準などの指標を元に、職務ごとに決定されたジョブグレードに応じて報酬が決定する設計となっている。
職務ごとの違いだけではなく、同じ職務の中でも従事する業務内容の難易度により複数のジョブグレードが設定されており、多様な報酬設定、キャリア設計が可能な仕組みだ。また各職務、ジョブグレードごとに策定された職務要件定義や業務内容、必要要素(スキルや経験など)を全従業員に可視化することで、個々のキャリア自律を促し、多様なキャリアパスの実現を目指す。