第一興商がコロナ禍を経てのカラオケに対する意識を調査、利⽤頻度・今後の利用意向ともに「10代」が1位
第⼀興商は、2024年1⽉に、全国の男⼥5,400⼈を対象に「カラオケユーザー調査」を実施した。
コロナ禍を経て、⼈々のカラオケに対する意識は変化していると推測できる。また、新たな⼈やコミュニティとの出会い、これまでの環境との別れが多い新⽣活のタイミングにおいては、さまざまなシーンでカラオケを利⽤することが予想される。
そこで同社は、現在のカラオケボックスの利⽤意向、コロナ禍以前と以後でのカラオケボックス利⽤時の重視事項の違い、カラオケボックス利⽤時の感情の動きなどを探った。
調査概要
調査⽅法:インターネット
調査エリア:全国
性別:男⼥
年齢:15〜69歳
利⽤者層(カラオケボックス1年以内利⽤者)3,023⼈
中⽌層(カラオケボックスを1年以内に利⽤していない、かつカラオケが嫌いではない)2,377⼈
調査結果トピックス
- 10代の4割以上のカラオケの持ち歌は「3曲以下」、さらに1割以上が「0曲」。「今、流行りの曲」を歌うため、持ち歌が生まれにくい傾向に。一方、40代以上の3割の持ち歌は「11曲以上」。みんなで歌える“十八番”が多い
- 現在のカラオケボックス利⽤頻度、今後の利用意向とも「10代」が1位
- カラオケで“モテる”or“モテない”の分かれ道が判明。歌が上⼿いのはやっぱり有利。曲をアレンジして歌うと、相⼿の気持ちが醒めてしまうかも
結果①解説
カラオケで歌える曲(持ち歌)の数を調査した結果、利用者層、中止層を合わせた全体では、10代の4割以上が3曲以下、10%以上が0曲であると判明した。10代を含む若者世代においては、今現在流行している曲をカラオケで歌う傾向が高いため、持ち歌が生まれにくいことが推測される。
一方、40代~60代においては、約3割の人が11曲以上の持ち歌を持っているということが判明。「まずは一曲」のとき、迷うことなくすぐに歌える十八番の曲を多めに用意していることが推測できる。
結果②解説
現在のカラオケボックス利用頻度においては、10代の25%以上が「月1回程度」以上のペースでカラオケを利用していることが分かった。また、今後のカラオケボックス利用意向においても、10代が最も意向が高い結果となり、「絶対に行く」が37.0%、「たぶん行くだろう」が27.7%と、半数以上の人に今後の利用意向がある。
「現在のカラオケボックス利用頻度」「今後の利用意向」ともに「10代」が1位となった。
結果③解説
カラオケがきっかけで恋愛感情を抱いた際の状況については、利用者層、中止層ともに「歌が上手かった」がダントツの1位となった。そのほか、「一緒に盛り上がって意気投合した」や「歌をフォローしてくれた(一緒に歌ってくれた)」など、”一緒に”カラオケを楽しむことができたことにより、恋愛感情を抱いたという回答も上位にランクインした。
一方、カラオケ利用時に気持ちが醒めてしまった相手の言動や状況については、「自分が歌っているとき以外つまらなそうにしている」「自分が歌う歌だけを入れたがる」といった自分勝手な行動が上位にランクインした。注目は、カラオケ利用者層に対して、「曲をアレンジして歌う」ことは、マイナスに作用することだ。恋愛がかかっているカラオケのシーンでは、原曲のまま歌いこなすことが王道といえそうだ。