キングレコード×アニメイトの音声配信サービス「ききがたり」と映像ダウンロードサービス「デジタルセル」解禁発表イベントレポート
KING AMUSEMENT CREATIVEの音声配信サービス「ききがたり」リリースと、アーカイブアニメ作品のデジタル映像ダウンロード販売「デジタルセル」解禁を記念したイベントが3月23日、「AnimeJapan 2024」のKING AMUSEMENT CREATIVEブース内ステージにて開催された。
出演は、声優の浪川大輔と、アニメ「K」シリーズや「AYAKA -あやか-」などを手掛けるGoRAの宮沢龍生。キングレコード作品に縁が深く、新プロジェクトにも関わっている2人が「デジタルセル」解禁と「ききがたり」について学びながら、2人が関わっていた「K」の想い出を含めつつ、「ききがたり」の新音声作品「イケオジたちの秘密基地」の魅力を、たっぷり語った。
司会進行役はKING AMUSEMENT CREATIVEのアニメプロデューサーの林 玄規氏が担当。まずは林氏からデジタルセルについての説明。本サービスは、1度購入した作品は期限なく、回数無制限で視聴が可能になる「デジタル映像ダウンロード販売」。PCやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスで映像視聴ができるとのこと。デジタルセルは映画作品では取り入れられていたシステムだが、テレビアニメではまだ珍しく、キングレコードでは今後いろいろな作品を随時配信していくとのこと。それを聞いた浪川は「さすが“王様”!」。
サービスは4月23日からスタート。初月キャンペーンとして、配信初月の1ヵ月間、一部サービスにて全話パック割引を通常価格より30%オフで販売される。
「デジタルセル」の第1弾ラインナップとして「少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49/50-」「少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR YOU-完全版」(初配信)、「いぬかみっ!」「機動戦艦ナデシコ」「奇鋼仙女ロウラン」(初配信)、「BLUE SEED」「爆れつハンター」「万能文化猫娘」が配信。そして5月から、「シドニアの騎士」「鬼灯の冷徹」、6月からは「さよなら絶望先生」、7月からは「魔法先生ネギま」など、続々と配信されていくとのこと。
なお第1弾配信作品の「いぬかみっ!」は、有沢まみずのペンネームで原作小説を書かれていた宮沢は「令和のコンプラ的に大丈夫かな(笑)」と心配の様子。また、浪川は「少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49/50-」にシャチョウ役で出演していたが、「当時、歌ありのオーディションで(メインキャストの)みんな緊張してました。僕は歌う役じゃなくてよかった(笑)」と裏話を披露。また同時期に自身も事務所の社長に就任したため、「社長になると社長役が来るんだな」とも語った。
続いて新音声配信サービス「ききがたり」の紹介。ききがたりは、キングレコードとアニメイトの協業プロジェクトで、これまでキングレコードがリリースしてきたドラマCDやラジオドラマCDをデジタル配信していくというもの。
4月23日10:00から配信開始で、第1弾ラインナップは「ヨスガノソラ」「少年ハリウッド-HOLLY STAGE FOR 49/50-」、そして浪川と宮沢が関わった「K」。
ここで、浪川から2012年に放送されたテレビアニメ「K」にまつわる収録の想い出が。「K」は、出演声優が豪華すぎるあまり、当時としては珍しくキャスト陣のスケジュールに合わせた分割収録だったそうで、「木曜と金曜に分かれて、金曜日は僕とマモ(伏見猿比古役・宮野真守)しかいなかったけど、僕が一番絡んでいないのがマモで(笑)」と浪川。オリジナル作品のため、ラジオではネタバレを気にしつつも、終盤ではむしろ演者としても難しい展開になったため、むしろ教えてもらう立場だったとも。そしておなじみの名ゼリフ「抜刀」は、キャスト間だけでなく、GoRA内部でも流行ったそうだ。
また、新作もリリースされていくが、第1弾は「イケオジたちの秘密基地」でGoRAが脚本を執筆。宮沢いわく、イケメンのおじさんたちが秘密基地にしているシェアハウスに集まり、他愛のない話をしたり、遊んだりするワンシチュエーションのコメディ作品になるとのこと。
登場する4人のイケオジの設定も公開。浪川は41歳の経営者・岡村隼人を演じることになり、ここでもまた社長役に。登場するのはイケおじだけで、彼らがキャッキャウフフする様子や表と裏の顔、秘密の過去などが描かれるそうだ。台本を読んだ浪川も「おもしろそう」と太鼓判を押しており、期待が高まり。今後、やってみたい作品は?」との問いかけに、2人からは「没入感が得られると思うので、考えさせられるような作品や小説を読んでいるような感覚になれるコンテンツはおもしろいかな」(浪川)。「僕は好きな怪談やホラー作品はおもしろいかなと。あと「K」の新作の音声コンテンツもやってみたいです」(宮沢)。さらに、宮沢の「K」の新たなデジタルコンテンツ化の話を受けて、「あのシロの高い声が出せるかな」と浪川が心配する場面も。
デジタルセルとききがたりの解禁で、キングレコード作品の楽しみ方が広がっていくことを感じさせるステージとなった。
引用元:アニメイトタイムズ
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