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2023年の動画配信市場規模は前年比108%の5,250億円、28年には6,330億円まで成長〜デジタルコンテンツ協会調べ

ビジネス レポート

2023年の動画配信市場規模

デジタルコンテンツ協会(DCAJ)は、『動画配信市場調査レポート2024』を発⾏した。PDF形式で定価13,200円(税込)。本レポートは動画配信の市場規模を把握するためDCAJが独⾃で調査した結果をまとめたもの。有料の動画配信サービスを対象とし、その市場規模は2023年1⽉〜12⽉までにユーザーが⽀払った代⾦の総額としている。本市場規模には、動画配信事業者が得る広告費は含んでいない。

2023年は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に移行され、経済社会活動が正常化すると人流も回復し景況感を押し上げた。アフターコロナの生活様式の中では可処分時間の使われ方が注目されるところだが、日々の暮らしでは動画配信の視聴習慣が定着していることから動画配信市場は穏やかな成長が続いている。

今回の調査では、2023年の動画配信市場規模を、5,250億円(前年⽐108%)と推計した。2023年は差別化を図る有力な手段としてライブ配信を強化する傾向が強まった。コネクテッドテレビの普及も進みテレビ画面で家族や友人と共に視聴する場合や、ニュースやスポーツなどリアルタイムでの情報や出来事にアクセスできるライブ視聴が増加した。

有料動画配信サービスは2021年までの急成長を受けながら、拡大傾向は変わらず、動画コンテンツの多様化や利便性から生活に欠かせないものとなり今後も漸増し2028年には6,330億円になると推計した。コネクテッドTVによる視聴は増加傾向にあり引き続き利用が伸びることが考えられる。スポーツ中継の放送が配信へ移行していることも伸長の要因となっている。

市場シェアを巡る競争の激化が続く中で、動画配信サービスではユーザーからのフィードバックを収集し、サービスやコンテンツの改善に役立てている。ユーザーの意見や要望を取り入れることで、より良いサービスを提供し続ける努力が行われている。