音楽の次は本? Spotify、有料会員の25%がオーディオブック利用
Spotifyは4月17日、「Spotify Premium」加入者の4分の1がオーディオブック機能を活用していると発表した。このうち57%を若年層(18~34歳)が占める。同社は、昨秋に始めたサービスが自社と出版業界の成長に大きく貢献していると強調している。Music Allyなどが伝えた。
それによると、この「4分の1」は「オーディオブックに関与している人」の割合で、対象者の利用回数などは明らかにされていない。
Spotifyは昨年10月、有料会員が追加料金なしでオーディオブックを利用できるようにした。試聴時間が無料分を超えた場合は、追加購入が可能だ。
同社はこのサービス開始により、独立系作家の印税が前期比で約2倍(95%増)になったと主張。また、新着タイトルの発売促進を目的とする著者のポッドキャスト出演など、クロスプロモーションが倍増していると説明している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「音楽サブスク内で、音楽以外のコンテンツ消費が欧米を中心に急激に伸びた結果、SpotifyやApple Music、Googleは100億円単位で人気ポッドキャスト・プロダクションの買収競争を繰り広げていた時期がある。直近ではSpotifyはポッドキャストからオーディオブックに注力を移動。一定の成果が出た印象だ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。