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TuneCore親会社BelieveがWMGの買収検討から一転、株式非公開化へ CEOコンソーシアムが買収

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believe上場廃止

年間8億8000万ユーロ(約1400億円)以上の売上を持ち、国によっては世界的なメジャー企業に比肩、あるいはそれ以上の売上シェアを達成したフランスのデジタル音楽会社Believeは4月19日、株式の非公開化に向け、同社のデニス・ラデガイリー創業者兼CEO率いるコンソーシアムが全株式を取得することで合意したと発表した。取引額はBelieveの企業価値を約15億2,000万ユーロと評価した水準。BelieveはTuneCoreの親会社。

先には、ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)も1株当たり17ユーロ以上でBelieve株を取得する意向を示していたが、4月に入り正式な提案を行わないことが発表された。これを受け、Believe取締役会は同コンソーシアムの提案を全会一致で支持した。

同コンソーシアムはBelieve株71.92%を取得後、残り株に対して株式公開買付け(TOB)を行う。条件はいずれも1株当たり15ドルと、2月の提案時点を起点とした過去30日間の出来高加重平均株価に、43.8%のプレミアムを上乗せした水準。

デニス氏のほか、スウェーデンの投資ファンド大手EQTや米投資会社TCVが同コンソーシアムに参加している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「子会社TuneCoreとのサービスの違いは、親会社Believeはレーベルとも仕事をし、『これは』というアーティストにはマーケティング戦略を建て自らプロモーション費などに投資する点。TuneCoreは手数料ビジネスで、Believeはレベニューシェアだ。両者を併せ持つ最強のビジネスモデルを持っているが、完全独立の道を選んだ。先日、特別インタビューを敢行したのでお読みいただきたい」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。