ワーナー・チャペル、アーティストサービス・プラットフォーム「ReverbNation」と提携
米ワーナー・チャペル・ミュージック(WCM)は4月26日、有力なアーティストサービス・プラットフォーム「ReverbNation(リバーブネーション)」と提携したと発表した。
ReverbNationは、インディーズアーティスト向けにデジタル配信、キャリア管理、オンラインマーケティングのツールを提供。シンガポールのバンドラボ(BandLab)テクノロジーズが展開するクリエイター向けツールの1つで、同社は登録ユーザー数1億人を超えるソーシャル音楽制作プラットフォーム「BandLab」なども手がけている。BandLabは昨年10月にユニバーサルミュージックとも提携している。
提携の一環として、WCMは同プラットフォームのソングライターやアーティスト、デジタルクリエイターに音楽出版サービスを提供する。
さらに両社は新設する合弁を通じて、ReverbNationのプラットフォーム上で「トップパフォーマンスのシンガーソングライター」を特定し、契約することで協力する。両社と共同で契約したソングライターは、A&Rやクリエイティブサービスチームなどとの協業を含む、WCMの「一連のサービス」を利用できるようになるという。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「各国でメジャーに匹敵する売上を達成したディストリビューターのBelieve、スーパーファン・プラットフォームでMAUが1千万人を超えたWeverseなど、音楽プラットフォームはSpotify、YouTube、TikTokの時代からさらに先へ進みつつある。音楽制作プラットフォームは有望なDIYアーティストと距離が近く、ワーナー・チャペルがReverveNationと提携したのも、新しい時代へ音楽業界が対応している流れの一環といえる」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。