ローランド、24年1月~3月期は経常利益39.8%減 ディーラー在庫調整影響でセルイン低調
ローランドは5月9日、2024年12月期第1四半期の連結業績(2024年1月1日~2024年3月31日)を発表した。
当第1四半期連結累計期間の売上高は、220億8,300万円(前年同期比3.4%減)となった。損益については、営業利益は15億6,400万円(同22.5%減)、経常利益は11億2,200万円(同39.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億8,000万円(同30.4%減)となった。
鍵盤楽器は、売上高54億6,100万円(前年同期比2.4%減)となった。電子ピアノは、コロナ禍を契機とした非常に高い需要の落ち着きに加え、物価高、ディーラーの在庫調整等の影響を受けた。
管打楽器は、売上高66億1,200万円(前年同期比1.8%減)となった。ドラムは、ディーラーの在庫調整影響に加え、前年同期間中に実施した受注残出荷の反動減が見られたが、前期発売した世界初のコンバーチブルドラムは好調に推移した。電子管楽器は、ディーラーの在庫調整影響に加え、新規参入企業との競合が継続した。
ギター関連機器は、売上高55億3,300万円(前年同期比2.0%減)となった。ギターエフェクターは、コンパクトエフェクターの需要は堅調に推移しているが、ディーラーの在庫調整影響に加え、日本では、人気アニメの影響によるバンドブームに関連した高い需要に落ち着きが見られた。楽器用アンプは、今期発売の新製品が貢献したが、前年同期間中に実施した受注残出荷の反動減等も見られた。
クリエーション関連機器&サービスは、売上高30億600万円(前年同期比4.0%減)となった。シンセサイザーは、前年同期間中に実施した受注残出荷の反動減の影響を大きく受けた。ダンス&DJ関連製品では、今期発売した新製品群は貢献しているものの、既存製品には落ち着きが見られた。ソフトウエア/サービス分野では、Roland Cloudにおいて、ユーザーのLTV(ライフタイムバリュー)を高めるためのコンテンツやサービスの提供を継続的に行い、会員数は安定的に増加した。
映像音響機器は、売上高7億3,400万円(前年同期比28.7%減)となった。ビデオ関連製品は、イベント需要が回復し、関連製品の需要が高まっているが、前年同期間中に実施した受注残出荷の反動減等が大きく影響した。
当期の通期連結業績については、2024年2月14日に公表したものを据え置いた。