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バンダイナムコHD、23年4月~24年3月期のIPプロデュース事業は5.6%の減益

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バンダイナムコHD、2024年3月期の連結業績(2023年4月1日~2024年3月31日)を発表した。当連結会計年度の経営成績は、売上高1兆502億1,000万円(前期比6.1%増)、営業利益906億8,200万円(同22.1%減)、経常利益1,041億6,400万円(同18.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,014億9,300万円(同12.3%増)となった。

デジタル事業では、ネットワークコンテンツにおいて、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力アプリタイトルがユーザーに向けた継続的な施策により国内外で引き続き安定的に推移する一方、オンラインゲームの新作タイトルが計画を大幅に下回った。家庭用ゲームにおいては、ワールドワイド向けの新作タイトル「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」「鉄拳8」等が人気となった。家庭用ゲーム全体では、既存タイトルについては「ELDEN RING」のリピート販売が大きく貢献した前年同期とのプロダクトミックスの違いが業績に影響した。なお、デジタル事業においては、今期投入したオンラインゲームの新作タイトル等に関わる評価損に加え、次期中期計画を見据えタイトル編成の見直しを行ったことによる処分損を計上した。今後は、バランスの取れた最適なタイトルポートフォリオの構築、開発体制の強化を行うとともに、クオリティを重視したファンの期待に応えるタイトル開発を強化していく。この結果、デジタル事業における売上高は3,726億6,700万円(前期比3.4%減)、セグメント利益は62億5,700万円(同87.3%減)となった。

トイホビー事業では、原材料価格や燃料価格上昇の影響を受けたものの、好調カテゴリーの商品ラインナップやグローバル展開の拡大、生産体制の強化、リアルイベントや店舗によるタッチポイント拡大等をはかったことにより、引き続き好調に推移した。具体的には、「ガンダムシリーズ」のプラモデルやコレクターズフィギュア、キャラクターくじ等のハイターゲット層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインナップの強化等により好調に推移した。また、「ONE PIECE」のトレーディングカードゲーム等のカード商材、カプセルトイ、菓子・食品等が商品ラインナップやターゲット層、展開地域の拡大に加え、顧客とのタッチポイントの強化等により業績に貢献した。この結果、トイホビー事業における売上高は5,098億8,000万円(前期比13.9%増)、セグメント利益は786億5,500万円(同32.1%増)となった。

IPプロデュース事業では、映像制作においてアニメーションや劇場作品等複数の新作作品の制作及びプロデュースを行った。「ガンダムシリーズ」では、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」は、新規ファン層を獲得し、グループの商品・サービス販売の好調につながった。また、劇場作品「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」が、幅広いファン層に支持され、ガンダムシリーズ劇場公開作品の中で過去最高記録の興行成績を更新した。このほか、「ガンダムシリーズ」や「ラブライブ!シリーズ」「アイドリッシュセブン」「転生したらスライムだった件」「ブルーロック」等のライセンスビジネスや映像配信等が安定的に推移したほか、ライブイベント、インバウンド需要を取り込んだ「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」が好調に推移した。事業全体では、パッケージ商品の前年とのラインナップの違いや、制作原価の上昇等が影響した。この結果、IPプロデュース事業における売上高は824億6,800万円(前期比0.9%増)、セグメント利益は100億4,800万円(同5.6%減)となった。

アミューズメント事業では、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で103.0%となった。また、「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携したバンダイナムコならではの施設展開が好調に推移した。業務用ゲームにおいては、新製品「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 オーバーブースト」や人気シリーズのアップデートキットの販売が好調に推移した。また、燃料価格の上昇等の外部環境の変化も踏まえ、引き続き効率化に取り組みた。この結果、アミューズメント事業における売上高は1,196億6,700万円(前期比14.4%増)、セグメント利益は68億4,300万円(同13.3%増)となった。

その他事業では、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。その他事業における売上高は323億5,800万円(前期比3.3%増)、セグメント利益は9億8,800万円(同15.2%減)となった。

2024年3月期の連結業績予想について、売上高は前期比2.8%増の1兆800億円、営業利益は同26.8%増の1,150億円、経常利益は同14.2%増の1,190億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同20.2%減の810億円を見込んでいる。

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