ヒビノ、エルロイを擁するCHホールディングスに出資し事業提携 “大型映像×映像制作”総合的なビジュアルサービスを提供

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左から、【前列】ヒビノ取締役常務執行役員 芋川淳一氏、CHホールディングス代表取締役 和田篤司氏、【後列】ヒビノ渡邉真之輔氏、菊地茂則氏、東田高典氏、カナン代表取締役 早見紀章氏、デランシー代表取締役 平本恵一氏、サザビー代表取締役 小島伸夫氏、CHAMELEON代表取締役 石ヶ谷宜昭氏、エルロイ代表取締役 高原成博氏

ヒビノは5月13日、エルロイを擁するCHホールディングスに出資し事業提携を行うことを決定したと発表した。今回の事業提携によって5月31日より、映像制作サービスの一気通貫体制をもつCHグループ10社がヒビノグループに参画する。

イベントプロモーションや広告映像制作を求めるユーザーへ、コンテンツ制作から大型映像システムの活用まで、ソフトとハードの両面から総合的なビジュアルサービスを提供することが可能となる。

2023年の日本の総広告費は、約7.3兆円となり、前年に続き過去最高を更新した。インターネット広告費が広告市場全体の成長を後押ししたほか、イベントの再開、大規模化によりプロモーションメディア広告費における「イベント・展示・映像ほか」が高い伸びを示している。こうした時流を踏まえ、CHホールディングスがヒビノグループに参画することによるシナジーは、大きく3点ある。

  1. イベントにおけるソフトとハードの総合的なビジュアルサービスを提供
  2. 新たな映像体験、エンターテインメント体験の創出
  3. クリエイティビティと先端テクノロジーを掛け合わせた新しい映像演出、コンテンツの創造に向けた研究開発を共同で推進する。

ヒビノグループは、既存事業の有機的な成長を目指すとともに、強い推進力を持つ成長エンジンとして、映像制作サービス事業を開始する。ビジュアルソリューションのエキスパートを束ねるCHホールディングスとともに、映像制作サービス事業を新たな事業の柱に育てていくとのこと。

左から、ヒビノ取締役常務執行役員 芋川淳一氏、CHホールディングス代表取締役 和田篤司氏

ヒビノ 取締役常務執行役員 芋川 淳一氏コメント

当社グループは、「ハニカム型経営」による事業ポートフォリオ改革に取り組んでおり、私自身、ヒビノビジュアルグループの事業責任者としてフルコミットしています。既存事業の有機的な成長に加え、新領域に求める成長エンジンがまさに映像制作でした。これには、強い推進力を持つクリエイティブリーダーが必要です。2012年にエルロイを創業し、数年で総合映像プロダクショングループを作り上げた起業家精神あふれる和田氏を当社グループに迎え、エキスパートが集うCHグループとともに映像制作サービスという新たな事業の柱を築いていくことを楽しみにしています。
イベントの領域では、イベントプロモーションに精通する当社が、コンテンツからその見せ方までビジュアルマーケティングの広域に関与することで、お客様に刺さる唯一無二の提案が可能になると考えています。また、効率性の高いワンストップ体制をもつCHグループの強みを活かし、バーチャルプロダクションをさらに選択しやすい映像制作手法として確立していきます。両グループの取り組みにどうぞご期待ください。

CHホールディングス 代表取締役 和田 篤司氏コメント

この度の事業提携が実現したことを心から嬉しく思います。現在上場している日本の広告映像制作企業は1位が売上1,000億円、2位が500億円、3位が125億円程度の規模だと捉えています。今回の提携により、ヒビノ×CHホールディングスは、広告映像を事業ポートフォリオに連ねる上場企業として、ここから業界No.1を目指す新たなステップを踏み出すことになります。今後は、両社の技術と知識を共有しお互いの強みを活かしたプロジェクトを展開していく予定です。具体的には、バーチャルプロダクション技術や生成AIを活用した映像の提案やイベントプロモーションの開発に取り組んでいきます。さらに、ヒビノの豊富な撮影機材や確固な顧客基盤を最大限に活用し、多くのお客様にご満足いただけるサービスを提供していきます。我々のソフトとヒビノのハードの能力を融合させ、事業の有機的な成長を加速させることを楽しみにしています。

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