アミューズ、23年4月~24年3月期は経常47%減 今期経常は1%増益へ
アミューズは5月15日、2024年3月期の連結業績(2023年4月1日~2024年3月31日)を発表。同社グループの経営成績は営業収入548億1,300万円(前年同期比4.4%増)、営業利益13億6,700万円(同56.6%減)、経常利益17億7,700万円(同47.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益3億9,100万円(同76.9%減)となった。
当連結会計年度においては、サザンオールスターズ45周年記念の活動による売上の増加や株式会社極東電視台の株式を取得し、新たに連結の範囲に含めたことによる番組制作収入の増加等により営業収入は増収となった。一方で、営業利益については、事業費補助金が減少したことに伴う費用負担の増加に加え、新規事業開発でのコストの増加等により減益となった。経常利益については、「持分法による投資利益」の計上及び「保険解約返戻金」の計上等はあったものの、営業利益の減益要因により減益となった。親会社株主に帰属する当期純利益については、子会社ののれんや事業撤退に伴う「減損損失」の計上等により減益となった。
イベント関連事業は、イベント収入の減少などにより営業収入316億2,600万円(前年同期比2.7%減)、イベント制作費の増加や山梨県における新規事業損失(5億2,700万円の損失)等によりセグメント損失1億3,500万円(前年同期は4億7,300万円のセグメント利益)の減収減益となった。
主な事業
- イベント収入:コンサート
- ポルノグラフィティ、BABYMETAL、SEKAI NO OWARI、Perfume、大泉洋、NOA、BEGIN、神はサイコロを振らない、Skoop On Somebody、桜田通、Dios、折坂悠太のコンサートツアー
- サザンオールスターズ、福山雅治、FLOW、DEAN FUJIOKAのコンサート
- イベント収入:舞台・公演
- 熱海五郎一座「幕末ドラゴン~クセ強オンナと時をかけない男たち~」
- 若手俳優による「SUPER HANDSOME LIVE 2024」
- ミュージカル「FACTORY GIRLS~私が描く物語~」
- 舞台『幾つの大罪~How many sins are there?~』
- ミュージカル「ヴァグラント」
- s**t kingz「Dance Live in日本武道館 THE s**t」
- ミュージカル「ミア・ファミリア」
- ミュージカル「ボディガード」
- 商品売上収入:コンサートグッズなど
- ファンクラブ収入:サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、Perfume、ポルノグラフィティなど
音楽・映像事業は、印税収入(旧譜)・番組制作収入・映像製作収入が増加、レーベル収入が減少したことなどにより営業収入168億8,700万円(前年同期比16.8%増)、レーベル収入の減収によりセグメント利益9億6,500万円(同50.2%減)の増収減益となった。
主な事業
- 印税収入(新譜・旧譜):桑田佳祐、サザンオールスターズ、福山雅治、ポルノグラフィティ、星野源など
- レーベル収入:BABYMETALのライブBlu-ray&DVDなど
- 番組制作収入:単発番組の制作受託など
- 映像製作収入:映画『月の満ち欠け』の配信権、イベント興行の中継及び上映収入など
- 映像作品販売収入:映画『月の満ち欠け』などのBlu-ray&DVD販売収入
出演・CM事業は、出演収入及びCM収入の増加により営業収入62億9,900万円(前年同期比13.8%増)、出演収入及びCM収入に係る営業原価の増加によりセグメント利益5億3,800万円(前年同期比27.4%減)の増収減益となった。
主な事業
- 出演収入・CM収入:福山雅治、大泉洋、ホラン千秋、仲里依紗、安田顕、星野源、吉高由里子、吉沢亮、サザンオールスターズ、BEGIN、三宅裕司、寺脇康文、DEAN FUJIOKA、桜田通、Perfume、堀田真由、三吉彩花、清原果耶、小関裕太など
2025年3月期の業績見通しは、営業収入600億円(前年同期比9.5%増)、営業利益17億円(同24.3%増)、経常利益18億円(同1.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3億5,000万円(同10.6%減)を計画している。