アプリでリスニングパーティー、流行の兆し テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュなど
アプリでリスニングパーティーを開催するアーティストやファンが増えている。テイラー・スウィフトの公式ファンアカウント「テイラー・ネーション」が個人向けラジオ配信アプリ「Stationhead(ステーションヘッド) 」で4月に開いた新譜の視聴会は、再生数100万回を突破。また、ビリー・アイリッシュもニューアルバムのリリース記念で、リアル会場に続き、オンラインでリスニングパーティーを催した。
Stationheadのリスニングパーティーは、同時刻に一斉に楽曲を試聴し、オンライン上でお互いに感想やメッセージ、エピソードなどをつぶやき、リアルタイムに繋がることができるもの。アーティストがファンに話しかけて「ステージ上」に招待して会話できるほか、テキストチャットや音楽再生、商品の宣伝などが可能だ。
参加できるのは、Apple MusicまたはSpotifyの有料会員。ユーザーがこれら音楽配信アプリのアカウントに接続することでライセンスの問題を回避できるほか、各プラットフォームにおけるアーティストの再生回数も増加する。
Stationheadはこれまで、一部のK-POPアーティストやそのファンコミュニティ、ニッキー・ミナージュやゼイン・マリクらが大きく活用してきた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「邦楽アーティストもStationheadを使うようになるだろう。新しいアルバムのリリースはファンにとってライブと並ぶ一大イベントだが、デジタルの力でファンとアーティストがオンラインで同時間に集まって楽しめるようになった。ライブ配信=ライブ中継という思い込みは捨てたほうがよい」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。