エフエム東京、23年4月〜24年3月期は増収増益 インターネット収入で10億円超を達成

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TOKYO FM

エフエム東京は、5月30日開催の同社決算取締役会において、第59期(2023年4月1日から2024年3月31日まで)事業報告、連結計算書類、計算書類及びその附属明細書を承認した。

同社グループにおいては、主力の放送事業において、タイム放送収入やスポット放送収入が伸び悩んだものの、経営方針の中心に掲げるデジタルビジネス拡大施策が奏功し、インターネット収入が前期比19.8%増の10億5,100万円と通期目標の10億円超を達成、放送事業収入全体では増収となった。また、企画・制作事業収入は、行動制限の緩和と社会活動の正常化により、イベント・興行が復活したことで、前期に比べて大幅な増収となった。連結子会社ジグノシステムジャパンが運営するインフォメーションプロバイダー事業収入は、依然としてデジタルコンテンツビジネス市場の構造変化への対策に課題があるものの、当期は通信キャリアのポイントプレゼントキャンペーンによる収入があり増収となった。

以上の結果、同社グループ全体の連結売上高は143億3,300万円(前期比2.9%増)、営業利益は8億8,300万円(同13.1%増)、経常利益は11億6,700万円(同13.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は15億3,000万円(同106.5%増)となった。

同社単体業績については、売上高が110億2,800万円(前期比1.6%増)、営業利益は5億6,700万円(同6.7%増)、子会社からの配当減少により経常利益は7億8,400万円(同1.7%減)となった。当期純利益は、過去のi-dio事業にかかる多額の費用を税務上の損金に計上した結果、法人税等が大きく減少することとなり、9億3,600万円(同5.4%増)となった。

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