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クイーンのカタログ、ソニーが10億ドルで買収交渉中 ディズニーとフレディの遺産管理団体から

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ソニーミュージックが、英ロックバンド「クイーン」のカタログ取得に向けて交渉しているもようだ。取引総額が10億ドル(約1570億円)に達する可能性も指摘されており、実現すればこの種の取引としては過去最大規模となる見通しだ。情報筋の話として、ブルームバーグが5月29日報じた。

ソニーは別の投資家と組んで交渉に臨んでおり、対象には「商品化やその他のビジネスチャンス」が含まれるという。協議は継続中で、合意に至らない可能性もあるとしている。

クイーンの北米の原盤権は、ディズニー・ミュージック・グループが、ハリウッドレコーズを通じて所有している。その他エリアの原盤権、および全世界の出版権はバンドのメンバーおよびフレディ・マーキュリーの遺産管理団体が持つ。

音楽業界誌ビルボードは今年2月、ソニーがマイケル・ジャクソンのカタログの半分を少なくとも6億ドル(約940億円)で取得したと報道。さらに、2022年にはボブ・ディランが全原盤権を推定2億ドル(約310億円)で同社に売却している。

(文:坂本 泉)

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。