バイラルを起こすTikTokアルゴリズムの仕組み

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音楽業界ニュースサイトのHypebotはTikTokについて、他のプラットフォームよりも動画のバイラル(シェアなど口コミによる情報拡散)現象が起こりやすく、その理由が独自のアルゴリズムにあると指摘。同アルゴリズムの詳細が公表されていない中、専門家の分析を紹介している。

専門家らは、TikTokのアルゴリズムは、少数のユーザーに新規アップロード動画を人気コンテンツの合間に見せることで、ユーザーを飽きさせないようにしていると指摘。また、動画の視聴や「いいね」、コメント、シェア、ダウンロードの回数を測定しており、より多くの人に動画を見せるためには、10回の視聴につき1回の「いいね」が必要だと推測している。

さらに、同アルゴリズムはエンゲージメントの速度も大きく関係しており、例えば「いいね」が前日比20%増となった場合、その動画をより多くの人に表示。この結果、複数のユーザーが動画の再生回数に波があるようだと報告しているという。

このほか、同プラットフォームが10億人超のユーザーを抱えることで、視聴される機会が多いことも要因の1つだとしている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「TikTokのアルゴリズムについてシンプルにまとめた分析。キーワードなどから特定の少数の関心層に表示して、そこで「いいね」をもらうと表示される層が広がる。10回の視聴につき1回の「いいね」をもらえるよう、考えて作るのが大事なようだ」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。

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