Spotify、 動画ラインアップ拡充 ビデオポッドキャストのNebulaと提携
独立系ストリーミング・プラットフォームのNebula(ネビュラ)は6月4日、Spotifyと提携したと発表した。これにより、6億1,500万人を超えるSpotifyのグローバルユーザーに、Nebulaのビデオポッドキャスト(動画版ポッドキャスト)が提供されることになる。
Nebulaは2019年に設立されたクリエイター構築型のプレミアム・ストリーミングサービスで、動画やポッドキャスト、視聴者向けのクラス(集団授業)を提供。200人以上のクリエイターを抱えている。サブスク料金は月額5ドルで、過去1年で契約者数は3倍超に、売上高は2倍以上にそれぞれ拡大。今年に入り、映画スタジオやニュース部門を立ち上げるなど番組枠を強化している。
Spotifyで視聴できるビデオポッドキャストの本数は現時点で250万本以上。かつては自社オリジナルコンテンツに多額の資金を投じていたが、激しい競争などを背景に、収益化に向けて合理化に迫られた経緯がある。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「SpotifyがビデオポッドキャストのNebulaと提携。動画付きのポッドキャストとYouTubeなどの違いは、スクリーンから目を離していても楽しめる点。そこが現代社会にマッチしている。Spotifyでポッドキャストを聴く月間アクティブユーザー数は6億人を超えると予想されており、人気ポッドキャスターはSpotifyで月に1万ドル以上稼いでいる」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。