ドワンゴ「ニコニコのサービス復旧は1か月以上かかる見込み」サイバー攻撃による障害情報を更新
ドワンゴは6月14日、ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃による障害情報について追加情報を更新し、同社が運営する「ニコニコ」サービス全般を復旧する見通しについて「正確な復旧時期は被害状況の調査結果次第となりますが、1か月以上かかる見込みで、再開できるサービスから順次再開していく予定」と発表した。
ニコニコのサービス全般は、6月8日早朝から利用できない状態が続いており、現在サービスの利用を一時的に停止し、被害状況の全容把握と復旧に向け、調査と対応を進めている。情報漏洩については調査中で、現時点では個人情報・クレジットカード情報等の漏洩は確認されていないとのこと。
また、番組中止およびサービス停止に伴い、月額会員料などの補償を予定している。
停止中のサービス
- ニコニコ動画、ニコニコ生放送、ニコニコチャンネル等のニコニコファミリーサービス
- 外部サービスでのニコニコアカウントログイン
- 楽曲収益化サービス
- ドワンゴチケット
- ドワンゴジェイピーストアの一部機能
- N予備校 ※N高等学校・S高等学校の生徒向けには復旧済
- 各種企画におけるプレゼント発送
補償について
- プレミアム会員・ニコニコチャンネル有料会員(ニコニコチャンネルプラス含む)の月額会員料
- N予備校の月額会員料
- ニコニコチャンネルおよびニコニコチャンネルプラスの運営者への収益分配
- クリエイター奨励金の分配
なお、ニコニコが停止している間、第1弾として「ニコニコ動画(Re:仮)」を6月14日15:00にリリース。同社の開発チームが自発的に3日という短期間で作り上げたもので、ニコニコのサービス最初期(2006年)と同じ、動画視聴やコメントといった基本的な機能のみを備えた動画コミュニティサイトで、サービスの負荷を考慮し、ニコニコ動画に投稿された作品の中から選ばれた一部の動画のみが視聴可能となっている。主に2007年の人気動画が中心のラインナップで提供され、アカウントなしで無料で視聴できる。
また、「ニコニコ漫画」アプリについては影響を受けなかったシステムが多いことが確認できており、漫画を読む、コメントする、お気に入りに追加するといった基本的な機能が利用可能な、機能縮小バージョンでのサービス再開を検討中。6月中の復旧を目指している。
同社は「今後、新たな事実が判明しましたら、ニコニコインフォ、公式X、企業サイト等にて、随時ご報告いたします。何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」と伝えている。
6月14日15時現在、ニコニコはサービスを一時停止中です。復旧まで1か月以上かかる見込みで、再開できるサービスから順次再開予定です。皆様にご心配とご不便をおかけし、大変申し訳ございません。
現時点でお伝えできる経緯や影響範囲、今後につきましてご報告いたします。https://t.co/lqzI8e1TNu…
— ニコニコ公式 (@nico_nico_info) June 14, 2024