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コロナ禍から完全復活した2023年の音楽フェス市場〜ぴあ総研が確定値を公表

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音楽フェス市場規模と動員数の推移

ぴあ総研は6月18日、毎年行っている音楽フェスの市場動向に関する調査結果を公表した(2023年1月~12月に開催されたイベントが対象)。本調査では、音楽ポップス分野のフェスティバル形式(同時間帯に複数アーティストが出演する形式)のイベントのチケット販売額を推計し、音楽フェス市場規模を算出している。

2023年の音楽フェス市場推計

2023年の音楽フェス市場規模は、対前年増減率35.4%増の390億円となり、動員数は対前年増減率41.5%増の341万人となった。新型コロナウイルス感染症の拡大以降、国内の音楽フェスは中止、あるいは規模や収容人数を縮小しての開催など様々な制限を設けて開催されてきた。

2023年になって、4年ぶりに「制限なし」でのフェス開催が可能になったことで、声出しも全面解禁され、海外アーティストの出演や海外からのオーディエンスの参加も復活し、フェスシーンは活気づいた。新たなフェスの誕生や、コロナ禍以前よりも開催規模が拡大した大規模フェスが複数あったことも相まって、コロナ禍前の2019年と比べて、市場規模が18.2%増、動員数が15.7%増と、音楽フェス市場は“完全復活”の様相を呈している。

市場復活の一方で、「Aichiアニソンフェス」「X-CON」など、突如中止となるフェスもいくつかあり、フェスの運営スタッフの人手不足や物価上昇による運営コストの高騰が影を落とした。

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