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TuneCore、アーティストへの支払い総額40億ドル突破

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音楽ディストリビューター最大手のBelieve(フランス)は6月10日、DIYアーティスト向けサービスを手がける子会社のTuneCoreによるアーティストへの支払い総額が2006年の設立以降で40億ドル(約6,300億円)に達したと発表した。30億ドルを超えてから、およそ1年半で10億ドル伸ばした格好で、この間の平均支払い月額は約5,560万ドルとなる計算だ。

英国の音楽専門コンサルティング・ファームであるMIDiA Reserchが3月、アーティストがディストリビューターを通じてセルフリリースする「アーティスト・ダイレクト」の売上高が、2023年に推定総額18億ドルに達したと発表。TuneCoreはこの大部分を占めていることになる。

同社は40億ドルを突破したことについて、親会社Believeがデジタルサービス・プロバイダーやストリーミング・プラットフォームと直接取引していることや、自社の出版管理サービスやアーティスト支援プログラムが一助となったと説明している。

TuneCoreは併せて、2024年から新たに同プラットフォームに加わったアーティストとレーベルの77%が米国外からであることを明らかにした。中でもインドは同社の世界市場トップ3の1つで、最も急成長している新興市場でもある。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「アーティスト還元率100%で誰もが音楽配信に曲を出せるTuneCoreが累計40億ドル(約6,300億円)をアーティストに還元。TuneCore Japanは累計547億円で2023年は155億円支払と急成長だった。同年、日本のデジタル売上は1,165億円。TuneCore Japanはストリーミング売上でユニバーサル、ソニーに続く第三位だった」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。

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