スペースシャワーネットワークと野村総合研究所、旧譜楽曲を活性化しストリーミング再生数を上昇させるDXソリューションを共同開発

ビジネス 音楽業界

スペースシャワーネットワークと野村総合研究所は、旧譜カタログ楽曲を活性化しストリーミング再生数を上昇させる新たなDXソリューション 「Discovery Dashboard」を共同開発し、リリースした。

従来、膨大な旧譜カタログ楽曲を保有する音楽レーベルは、注力すべき楽曲を発見するために煩雑なデータ解析作業が必要であり、多くのリソースを必要としていたが、Discovery Dashboardを活用することで、収益性の高い楽曲を特定し、効率的にプロモーションを行うことが可能となる。

近年、音楽業界ではストリーミングサービスが急速に普及し、その市場規模は世界中で著しい成長を遂げている。全世界の音楽サブスクリプション利用者数は、2022年末の5億8900万人から、2023年末は6億6700万人へと増加トレンドが続いている(Music Ally Japan「IFPI」最新レポート解説記事より)。

ストリーミングサービスの普及により、新曲だけでなく過去のカタログ楽曲にもアクセスしやすくなり、再発見される機会が増加している。このような背景から、カタログ楽曲の収益性が再評価されており、その管理と活用がますます重要な課題となっている。

Discovery Dashboardの特徴

  • データ分析と視覚化:アーティスト/楽曲のストリーミングの再生データや売上データを総合的に分析し、成長性を視覚的にわかりやすく表示する。
  • プロモーション戦略の最適化:収集したデータを基に、効果的なプロモーション戦略を提案。過去のヒット曲の再活性化を図る。
  • 直感的なユーザーインターフェース:ドーモ株式会社が提供するクラウド型データ活用プラットフォーム「Domo」上に構築することで、誰でも簡単に操作できるユーザーインターフェースを実現し、効率的にデータを活用できるよう設計されている。

スペースシャワーネットワーク ディストリビューション事業本部 平田訓子氏 コメント

これまで、ディストリビューション事業において経営判断の高度化・迅速化、および意思決定の際の客観的指標の欠如に課題を抱えていました。こうした課題をデータで解決するため、株式会社野村総合研究所と共に、この”Discovery Dashboard” を開発しました。”Discovery Dashboard” は、旧譜カタログ楽曲の再活性化だけでなく、新譜リリースを控えたアーティストの成長性の確認などにも活用でき、様々な判断をデータドリブン化していきます。この”Discovery Dashboard” を通じて、クライアントの皆さまへ最大限の付加価値を提供していきたいと考えています。