リスニングパーティーで人気のアプリStationhead、スーパーファン向けステータス導入 音楽Bot「Rythm」は再始動
ソーシャル・オーディオ・プラットフォームの「Stationhead(ステーションヘッド)は、スーパーファン向けに新たなティア「All-Access」を立ち上げた。
同プラットフォームのライブ配信やリリースパーティーなどに7日間連続で参加したファンに、30日間のAll-Accessのステータスが与えられる。その後も積極的にプラットフォームを利用することで、ステータスを維持できる。
All-Accessの特典として、ユーザー・プロフィールへのファンであることを証明するバッジが表示されるほか、ファンダムのスレッドに投稿できる権利取得、ライブイベント時におけるゲストコールの優先リスト入り、VIP専用チャットルームへのアクセスなどが用意されている。
ビリー・アイリッシュやゼイン・マリク、ニッキー・ミナージュらが参加したベータテストでは、15万人以上のユーザーがAll-Accessの対象となった。ゼイン・マリクはニューシングル 「Where I Am」のリリースパーティーで、All-Access限定のチャットを活用した。
一方、6月12日にはグループ・リスニングのパイオニアであ る「Rythm」が再びサービスを開始した。チャットサービス「Dischord(ディスコード)」の音楽Botとして2016年に始まったRythmは、ライセンスの問題を理由に、2021年にサービスを停止していた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「新譜のリリース・パーティーをアーティストがファンとオンラインで開催できるStationhead。すでにビリー・アイリッシュら大物が活用を始めているが、スーパーファン専用のAll-Accessを用意した。SpotifyやApple Musicと提携しているので権利関係は問題ない。この流れは鉄板なのでぜひ日本の音楽業界も参考にしてもらいたい。」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。